MrCinematic

はたらく細胞のMrCinematicのレビュー・感想・評価

はたらく細胞(2024年製作の映画)
3.8
鑑賞記録

人間の中に37兆個もの細胞が存在し、一つ一つが人間の健康を守るために昼夜問わず日々、全力で働いていた。健康的な生活習慣を送る娘と不規則で不摂生な父親によるそれぞれの体内世界を映し出し、彼らの体内へ侵入を試みる病原体たちが動き始め、最小で最大の戦いが幕を開ける...というお話。


原作である漫画は未読でアニメも未鑑賞。

約37兆個もの細胞をどうやって表現するのだろうか?と一抹の不安を抱えていたが、冒頭から映し出されるスケール感とエキストラの人数に圧倒されて、一気に“細胞ワンダーワールド”の虜になりました。

前半部分はちゃんとそれぞれ細胞たちの役割をコミカルに描かれていて勉強になるし、後半は細胞から起こった家族の絆の感動物語にも仕上がっていて、自分の体にも存在してるのに知らないことが多いうえに、本当だったらとうに死んでいる自分の体を守ってくれていることにちゃんと感謝して、健康でありたい。とタメになる、老若男女楽しめる王道エンタメ作品でした。


少しベタ過ぎる展開もあったのと、細胞たちに感情移入されて、抗がん剤治療や放射線医療にマイナスなイメージが付いて、治療を躊躇してしまう人も出てきてしまいそうなので、長生き且つ健康でいる為には、その時の適切な治療を受けることも教えるべきかな?とも印象を受けました。


一番笑ったのは、排便のくだりかな(笑)
夏に見る花火大会の帰りの激混み群集と構図が一緒で、細胞も人間も瓜二つだなと思っちゃった(笑)