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バカ塗りの娘の83rohのネタバレレビュー・内容・結末

バカ塗りの娘(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「バカ塗りの娘」見てきました!

津軽塗って初めて知りました。関西なので、漆器=輪島って思ってました。全国に陶器焼くある釜が在るがごとく、漆器も津々浦々なあってもイイよね?バカ塗りとは津軽塗が38〜48回上塗りを重ねる為名付けられたとか。手入れさえ間違わなかったら、何十年ももつらしいです。

映画というより、ドキュメンタリー?社会の時間テレビで見た「働くおじさん」みたいな教材の匂いさえ感じられるような映画でした。淡々としてる?そこに生きている人をそのまま映像にしているそんな自然な映画です。

塗って、研ぐ?削る?、また塗って削る、その繰り返しを40回前後職人の腕によりその繰り返しは深い輝きを産む…そんな工程を見ているのが楽しい!伝統工芸の一部が垣間見られます。

主演は、「チア⭐︎ダン」、「3年4組」、「鎌倉殿の13人」、「大奥」、「風間公親教場0」、「CODE」と話題作に立て続けに出演してる堀田真由ちゃん。

僕も美也子と同じ感じ?頭良くて、運動神経もイイ姉の下で育てられた自分。(映画は兄、妹で逆ですが…)頑張れば輝く方法もあったのかもしれないが、輝く前に先に既にそのフィールドで輝いている姉が居て、勝手に姉には叶わないと思い、目立った努力もせずに生きてきた。本当はしたい事あるのに、それを声高に主張する事さえ遠慮してしまう。そんな美也子はあるきっかけで自分のやりたい事をやりたいという!

前述のとおり、やりたい事を主張せずに生きてきたので、やりたい事をやりたい!って言った美也子全面的にサポートしちゃうよね?

そんな美也子を、堀田真由ちゃんが見事に演じてます!

小林薫って好きなんだよなぁ…「ふぞろいの林檎たち」で中井貴一のお兄さん演じてた時から好き!なんか安心するというか、納得できるというか、そんな姿をみせてくれる役者さんだと思う。

小林薫扮する清史郎が飲む日本酒はちゃんと弘前市のお酒「豊盃」なんですよね!鈴木(宮田俊哉)が青木家に上がった時に「豊盃」のラベルが映る。1回目と2回目ではラベルが違うんだよね…飲むシチュエーションでお酒変える小道具さん日本酒好きなんだろなぁ😊

坂東龍汰イイよね!あまり目立った役ではなかったけど、存在感たっぷりの芝居してた。自分で塗った箸を握りしめているシーンがいいなぁ🥺彼は声が非常にイイと思う。女性なら声だけでメロメロになるのでは?

未来の青森県知事、王林が出てくるのはさすがだと思いました。地元が舞台になってるもんねー!ちゃんと広報活動頑張ってます💪🏻

伝統工芸の後継問題にアレを絡める脚本が今流なのかな?
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