このレビューはネタバレを含みます
・重層的な大河ドラマ。三人がそれぞれに複雑な思い(愛と憎)を抱きながら、時代に翻弄されていく。
・すべての画に、叙事/叙情的な“匂い”が感じられる。
・“社会と芸術の関係”という観点でも非常に興味深い。
・菊仙(コン・リー)何であんなに良い人なんだろう。一番印象に残ってるのは、クライマックスの告発シーン。小樓(チャン・フォンイー)が菊仙を裏切る場面は切ないが、チェン・カイコーが実際に文化大革命時に見聞きした経験からなのだろうか。
・主人公の蝶衣(レスリー・チャン)よりも、菊仙、小樓の視点から彼を見守るような映画に感じた。