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肉弾鬼中隊のzhenli13のレビュー・感想・評価

肉弾鬼中隊(1934年製作の映画)
3.6
出だしのロングショット、砂漠の真ん中でぽかぽか歩く馬上の兵士が静かに馬から落ちる。ウェス・アンダーソンみたいな無表情な衝撃があるけど音楽が辛うじてそうさせなかった。場面や心情に沿った劇伴がずーーっと流れてて集中を削ぐところがあった。味方のいない砂漠で敵の姿が全く見えないまま一人また一人とあっけなく静かに死んでいく、劇伴が控えめならきっともっと緊張感のある画面になったように思う。

ヴィクター・マクラグレンの気持ちになって観ていた。上司としてこの状況でどう振る舞うかが自分自身に問われ、つらいだろうなぁと。ボリス・カーロフの眼窩の影がフランケンシュタインにしか見えなかった。
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