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ミッシングのunkoのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
3.5
沙織里(石原さとみ)と豊(青木崇高)の娘、美羽が行方不明になって3か月。当時はキー局でも報道されていた行方不明事件だが、今はローカル局の特集でしか放送されないように。
目撃情報の少なさと事件の進展のなさに沙織里は地元テレビ局の記者である砂田(中村倫也)に最後の希望を抱いている。
そんな妻を冷静に見つめている豊。そんな中、沙織里の弟である圭吾(森優作)に取材が入るのだが…。

匿名掲示板の誹謗中傷やそれに感化された人々のいたずらに苦悩する沙織里。
時間が経過するにつれ冷静になっているように見える豊との衝突は観ていて辛い。
怒りたくないのに、どうしても思い込みや掲示板の書き込みを観てしまい、落ち込み鬱状態になっていく。
警察署での叫びは個人的にやりすぎ感があったが、衝撃な演出で何とも言えない気持ちに。
やはり自分の体を傷つけて生んだ我が子への想いと、父親である男性では感じ方が違うのであろうか…と考えてしまった。
男性目線から考えるとそんなことはないと強く言いたいところではあるが‥。

それを補完する形で、男性目線では仕事と個人の想いのバランスに苦労する砂田が描かれる。彼は間違ってはいないが、カメラマンがね…。

最期辺りの虹のシーンは結構涙腺にきた…。

言いたいことがあるとすれば、油ギッシュな石原さとみの髪の毛はいいとして、目元はもう少しクマを目立たせるメイクのほうが緊迫感が出るように感じた。
睡眠薬で強引に寝ていたり、コンシーラーで消している設定なのかもしれませんが、、。
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