幼い娘が突然消息を絶ち、懸命に行方を追う夫婦とその周辺の人々の物語。
マスコミの偏向報道やネットの悪意に憔悴しつつも娘を追い求める母親役の石原さとみが壮絶。自ら吉田恵輔監督に「自分で映画を撮ってほしい」と直訴しただけあって、俳優という仕事の極限を見せられた気がした。脇を支える青木崇高、森優作、中村倫也も見事。特に森優作の黒目がちな瞳の"どちらにも見える"感、やばかった。
『空白』『神は見返りを求める』の吉田恵輔監督、ますます凄いことになっている。BGMがほぼ使われてない本作において"唯一"ちゃんと音楽が流れる場面。天才かよ！と思った。
重くて二度見るのは辛いけど、今年ベスト級。おすすめです。
