平しゃちょー

ミッシングの平しゃちょーのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
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一言で言うならしんどい
観終わったあと、身体に力が入らなくなった。
どこかであるだろう話
どこかに居るだろう家族
どこかであっただろう報道
2時間で受け止めるにはあまりにも辛さが濃密過ぎた。

連絡が入って警察に行くシーンは本当にゲボ吐くかとおもった。
本当に人が壊れる瞬間を観てしまったと錯覚するほど。
沙織里を演じるためにトレードマークの唇をあえてカサカサにして、髪をボディーソープで洗いあえてパサパサにした石原さとみの演技はあまりにもリアルで、辛すぎて。。。

また、報道の加熱やマスコミの事件に対する扱いと言うのも何が正しくて、何が正義なのか。何が正解か。
全てに質問を投げ掛けるようなストーリーだった。

やたら光を入れるシーンが多用されているように感じたが、監督の意図が気になった。
影で娘を撫でるシーンのためだったのか、最後のシーンのためだったのか。
はたまた別の意図か。
何はともあれ感情が動くシーンとして、非常にキレイだったな。




以外、ネタバレ





最後、沙織里がみうのクセを真似るシーンで幕を閉じる。
その時に恐らくみうと同年齢の少女を見てからの表情は諦めか希望か。なにかスッキリしたような様子が映る。
そこに少しのカタルシスを感じることが出来た。ただそれがプラスなのかマイナスなのか自分の中では、整理がつけられない。