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ミッシングのtatariのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
4.3
出演志願するも一度はお断りされた、石原さとみが自身の出産を経てこの作品を演じることになった事はきっと、作品にポジティブに作用しただろう。ほとんど、初めて彼女の演技を観たけど、本当にすごい演技だよ、こりゃ。

役者陣は全員最高だけど、青木崇高は崩壊しそうな家庭を、中村倫也は瓦解しそうなメディア倫理をそれぞれの立場で静かになんとか堰き止めようとしていて、とても心にズシンとくる演技だった。

STAR SANDSの「扱う題材が志としてとても高いのに安易な二項対立に持ち込んでしまい、鑑賞後にとてもモヤモヤする」も今回は全く見受けられず安心。
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