きんこん吉田

ミッシングのきんこん吉田のレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
3.3
大好きな吉田恵輔監督最新作。

子を持つ親としては胸を掴まれるが、なぎ倒されるまでは行かなかったかな。

石原さとみの絶望感ばかりが宣伝強調され、どんな映画なのか期待が膨らんだが、

静かにジワジワと染み込んでくるラスト、おおお、こう締めくくるのかぁ。

少し意外でしたが、鑑賞翌日のいま、しっくりきてます。

狂乱する母をただ見せる、というなら面白みは無い。

しかし日常のリアル、苦悩、マスコミ、さまざまな現代の悪意を炙り出すあたりが良かった。

迫真の演技は過剰に見えるが、役柄が「自分を見失うほどの絶望的状況で何とか自分を演じている被害者」なので、違和感には繋がらない。


一緒に観た奥さんも「心を削られるかと覚悟したが、そこまででは無かった」「でも実際こんな事がワタシに起きたら気が狂うと思う」との感想。

そこかしこに吉田味がまぶされていて面白かったが、過去作に比べたら、満足度は低め。



柳ユーレイ?!あれが?
びっくり🫢


カメラマン、「佐々木インマイマイン」の佐々木なの!?
びっくり🫢



関係ないけど
「ジョーカー フォリアドゥ」の予告編が見れて良かった🫢

奈良のシネコン、日曜昼、45%くらいの客席に、小学生くらいのお客様がチラホラ。

え?この映画、子供向けじゃないよね?




ネタバレ感想
↓↓↓

監督がインタビューで
役が完全に憑依した石原さとみがモンスター化して、コントロール不可だったと語る。

「気を失ったボクサーが殴り続けてるような」シャーマン降霊演技って聞いて、ビビりました。

確かにそういう映画です。

覚悟を決めて、女優を演技を生き様を変えたい、という気迫、、、