MOON

ミッシングのMOONのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

とてもとてもしんどかった。
私は常に夫目線で見てしまったので錯乱して行きすぎた行動に出たり キツイ言葉を吐き捨てる妻に疲弊してしまった。
自分の後悔と向き合うのが苦しくて周囲に当たり散らして、必要以上に人を責め立てたり容赦なく傷つけたりする妻に最後まで寄り添えないまま。心が壊れてしまった人にどう接すれば良いのか分からないし、そうなってしまうのも分かる!とも安易に言えなくて。夫よ…優しいな…と思いながらグッタリ。

マスコミの伝え方やSNSでの誹謗中傷等、いろんな問題提起があって考えさせられる事もたくさんあり、いろんなノイズに心乱されました。カメラマンの他人事感は妙に生々しかった…

ひたすら優しい夫と罪悪感を背負いながら罰を受け入れるように粛々と生きている弟の方が刺さってしまった。
弟役の森優作さん凄かったな。ホントにどっちか分からなかったから。終盤、感情が溢れ出してくるところでは もらい泣きしてしまった。心の揺れがダイレクトに刺さりました。

青木崇高さんの涙にもグッときました。ラストはもちろん喫煙所での表情も秀逸で。心に沁みました。

役者さん達の渾身の演技合戦がただただ凄かった作品でした。でもグッタリの方が勝ってしまったかな…って事でこの点数です。
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