吉田恵輔監督の新作で、愛する娘が失踪した、程度の情報のみで鑑賞。
結果、かなりの衝撃を受け、なんともいえない余韻に浸ることになってしまいました（もちろん良い意味で）
冒頭から現代社会の病とも言える、ネット・SNSによる他人への誹謗中傷や、世間の無関心・温度差、仕事における役割、出世とやるべきこと・やりたいこと、などなど。様々な要素が混ざり合って実に痛々しい作品だと感じました。
そんな中にあって、役者陣みなさんの演技が素晴らしく、とくに主演の石原さとみさんが凄かったと思います。とんでもない演技力で作品をぐいぐいと引っ張っていた印象です。
本作のように、なんとなく観たらとんでもなかった、みたいな映画こそ最高で、そんな作品に出会える喜びは格別だと、改めて実感しました。
