吉田恵輔監督作品ということで初日鑑賞
石原さとみが撮影中常に口内炎3個くらい抱えて主人公と同じくらいにストレスを抱えながら体当たりして臨んだ役ということでかなり気になっていました
たまたま自分だけがライブに行っていた間に子供が急にいなくなってしまうことで自分が1番責任を感じているのに、世間からの心ない誹謗中傷やいたずら、夫でさえ実は責めているのだろうと感じながら生きていくしかない日々
どうしていいか分からないから記者に縋ることしかできない
この役に対する覚悟を感じた演技でした
周りの俳優陣、青木さん中村さんもとてもよかったな
個人的に母親のシーンより、こっそり夫が家族連れを見て泣くところや最後ビラ配りの時のシーンに1番グッときてしまいました
妻を責めることにならないよう、妻を支えなければいけない立場
けれど彼も本当に辛かったんだということが分かるシーン
青木さん素晴らしかったです
この夫婦の子探しの過程でやはり記者の存在は大きい
心無いメディアや社会の有り様が浮き彫りになって意地悪でした
彼女の弟についても社会の嫌なところばかりを突きつけられた
いじめられたり犯人のように仕立て上げられたりしてしまい会社もクビにさせられてしまうという
うまく話せなかったり彼の性格というだけで損をしてしまう
不条理な世の中すぎました
人間の嫌なところばかり見せてくるのかと思えば希望を持たせてきたり、ふと虹が綺麗だったり、心の暖かさを感じさせる演出もあって、心の中をぐるぐるかき乱されたされた感覚でした
