MATAO

ミッシングのMATAOのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
4.2
行方不明になった娘の美羽を探す夫婦の沙織里と豊、周辺の人々の様子、そして報道のあり方を問う映画でした。リアリティを求める吉田監督らしさが全面に出ていたと思います。

出演者の演技はみな良かったですが、石原さとみの演技が格別に素晴らしく、素直に賞賛したいです。出産して母になったことと無関係ではないのかもしれません。
感情がぐちゃぐちゃのシーンが多く、見ていて辛く、こちらの感情も揺さぶられました。
その一方、夫の豊が沙織里の見てないところで涙ぐんでいるところの方が私は泣きそうになりました。

警察の統計を見ると、年に8万人近くも行方不明になる人がいて、見つかる人は8割くらいのようです。その一人ひとりに家族がいて、きっと誰かが心配したり、自分を責めたりしています。誰かの大事な人が、いなくならないようにと思いました。
MATAO

MATAO