ずっと揺さぶられっぱなしの2時間
話が進んでいくにつれて
「こんな結末になるのかな？」
「こんな結末なら良いのにな」
という淡い期待（願望）を
しっかり潰してくる容赦ない現実。
でも、その中に差し込む一筋の光。
現実を受け入れて
前を向いていく人達が
少しだけ報われる様は
「空白」にも通ずるかも。
・「便所の落書きと同じだから見るな」と言ってたが誹謗中傷者を訴えた豊
・ずっと言わなかった「ごめんなさい」を姉に伝えた圭吾
・子供と関わらなかったが登下校見守り活動を始めた沙織里
吉田恵輔監督の胸糞悪さ、悪意満載の
演出は流石でした。
そんな痛いほどの現実を
2時間突きつけられて最後に差し込んだ
一筋の光。
美しいとも、残酷とも取れる。
また、偏見や憶測だけで人を貶める事
人を傷つけるような行為を愚かさも
しっかりと描かれている。
特にメディアやSNS。
最近もあったけど
自分にとって都合の良いことを人は信じる
そして何も知らないのに簡単に人を傷つける
点と点を繋げて
都合の良いストーリーを作り上げる。
全体を通して
今年で一番心にも頭にも残る映画。
2度目を見るのは勇気が入りそうです。
