みちたろ

ミッシングのみちたろのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

人間はエゴを越えられないという現実を叩きつけられた。結局、社会は何も変わらない。自分たちに降りかかった悲劇も、他人にはとっては笑い事であり、エゴを満たす材料であり、よくある不条理なのだ。

娘が失踪して2年経ち、ビラ配りが日常と化した終盤が1番恐ろしかった。光が差し込んでも、掴むことはできない。何をやっても、娘は帰ってこない。絶望の中で生きる他ないのである。

石原さとみを筆頭とした俳優陣の全てを投げうった演技が脳裏にまだ焼き付いている。人間(特に現代の日本人特有)の醜悪さを浮き彫りにした傑作。
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