みちたろさんの映画レビュー・感想・評価

みちたろ

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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

4.5

独りぼっちの天才が作ったような映画だった。

内に秘めた怪物を見られたとき、それを拒絶されたとき、どうしようもない絶望が主人公に訪れる。自らが怪物であることを認識してからの彼の運命は悲劇でしかないが、
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プリシラ(2023年製作の映画)

4.0

悪い映画ではないのだが、ちょっと浅いというか、雰囲気任せだなと思ってしまった。『ロスト・イン・トランスレーション』ではそれが上手いことマッチしていたのだが、これが実際の人物を描くとなるとまた話が違って>>続きを読む

ペネロピ(2006年製作の映画)

5.0

『美女と野獣』への完璧なアンサー。
醜い鼻ではなく、醜い心が呪い。

寓話として完成度が高すぎる。
衣装もセットも永遠に見てられる。

自分を愛することはどんなことより難しいと思うけど、一瞬でもその気
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.3

これを作ったオタク達、全員イカしてると言いたい。

フリークにも居場所があると教えてくれる映画はやはり泣ける。最高。

ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

3.7

ラスアスに似すぎだけど、ラストがかなり良かった。めっちゃ皮肉だし、新鮮だった。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

少し笑える場面はあったが、熊が可哀想だった。

終始熊に襲われるだけなので、全体的にはあまり面白いとは思わなかった。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

心の1本と言えるような大傑作だった。

人は皆「もし」を想像してしまうが、目の前にあるのは現実だけ。しかし「もし」を追いかけるのではなく、現実を自分がどう捉えるかが大切なんだという素晴らしいメッセージ
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毒娘(2024年製作の映画)

2.2

毒娘ではなく、意地でも家事をしない父親が1番怖かった。台詞も展開も変な漫画みたいだし、ここまで下手くそなフェミニズムの描き方は初めて見た。キャラクターが「人間」ではなくご都合主義に従った「キャラクター>>続きを読む

潮風のいたずら(1987年製作の映画)

4.2

男女観や家庭観には流石に時代を感じたが、キャラクターの描き方がコミカルで良かった。

終盤の沿岸警備隊の使い方が雑すぎて面白かった笑

蒼く、刹那く(2022年製作の映画)

1.0

映画を観ていてここまで怒りと悲しみが心の底から湧いてきたのは初めてだった。まず監督はジョン・カーニーの映画の台詞を引用したり、背景に『欲望』のポスターを貼るなど、チンケな小細工で映画好きをアピールして>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

-

冒頭の動物の映像から引き込まれた。掴みとして抜群の効果があったと思う。

前半は「あ〜陽キャからは世界がこんな風に見えてるのか」と悪夢の中学校生活を思い起こしながら観ていた。早く自分のような卒アル真っ
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マチルダ(1996年製作の映画)

4.7

天才魔法少女が反知性主義マッチョをボコボコにする神映画

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.2

陽キャの輪の中にいるために無理をしないといけないあの空気感。憑依された人間にスマホを向けて楽しんでいるモブ達が霊と同じくらい怖い。

お手軽なジャンプスケアに頼らず、冴えた演出をしていてかなり面白かっ
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

4.9

ジュノが俯いて周りと反対方向に歩くショットが何度も繰り返されるが、ラストショットでは彼氏だけを見ていて、これは良い映画を観たなとじんわり思った。カメラが引いていきながら終わる映画は大体当たりな気がする>>続きを読む

ゴーステッド Ghosted(2023年製作の映画)

3.7

無駄に豪華なキャストが楽しそうに
ふざけてるだけの映画

オーメン(1976年製作の映画)

3.8

串刺し神父とガラス首チョンパの演出が良かった

フローラとマックス(2023年製作の映画)

4.3

ジョン・カーニー監督作なので大いに期待して鑑賞。最高傑作とはいかなかったものの、期待通りの良作だった。

ヤンママと不良息子が音楽によって成長していく物語。オンライン講師との友情(少しロマンス)も描か
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.2

シリアスとコメディが完璧に配合されていた。

ラストで全て上手くいく訳ではなく、エンドロールでの写真に行き着くまでに色んな苦労があったんだろうと想像させられた。もっとお涙頂戴的な演出にすることもできた
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

-

まずモザイクをつけやがったU-NEXTに文句を言うべきだろうが、そもそもあのラストに持っていくまでにそう何回も何回も行為を映す必要があったのかどうかはかなり疑問だった。

役者当人が了承している限り表
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