みちたろさんの映画レビュー・感想・評価

みちたろ

みちたろ

陪審員2番(2024年製作の映画)

4.3

正義は立場で変わるものなのか。真実が正義なのか。司法の欠陥と真理に迫った秀作だった。『12人の怒れる男』を踏襲しながらも、主人公に罪と葛藤を与えることで、重厚なドラマを作り上げることに成功していた。撮>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

最後まで息もつかせぬ展開、闇に生きる男たちとその家族の悲哀、手に汗握る銃撃戦、これは凄い映画を観た。デ・ニーロとパチーノが初めてドア越しに対面する顔の寄りのショットがとにかく秀逸で、やはり2人が対峙す>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

5.0

1から10まで素敵な映画。

フィッツジェラルド夫妻が可愛かったのでもっと見せてほしかった。ブニュエルに『皆殺しの天使』のアイデア教えるところとかクスッと笑えて良かった。

現在は不満があるものだけど
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

重い腰を上げて鑑賞。凄まじいエネルギーと諦観が同居した唯一無二の傑作であった。

あまりに深い社会と人間の闇。少年たちは懐中電灯を手にそこから逃れようともがく。主人公の希望であり真実でもある小明への愛
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.7

基本的にやってることは『ミスター・ノーバディ』『スライディング・ドア』と同じだし、その2本と同じようにもうちょいハッキリした結論が欲しかったかな。映画全体として何か大きな欠点がある訳ではないし、普通に>>続きを読む

セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

5.0

いかにも80年代なアメリカの陽キャたちが大人の階段を1段上がるだけの話で、マジレスし始めたらキリがないし、そんなに内容濃い訳でもないのは承知の上で星5!なぜなら純粋に羨ましくて切なくて僕の求める青春が>>続きを読む

ウォーターワールド(1995年製作の映画)

3.5

世界観はいいが、いかんせんテンポが悪すぎる!90分でできる内容を2時間以上やってる。2時間越えなら、流石にもう少し掘り下げてほしかった。アクションはそこそこ見応えあるものの、ケヴィン・コスナーがずっと>>続きを読む

ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

4.2

陰影の濃い画作りとバイクの轟音がいい。

「なるようにしかならない」というジョニー(トム・ハーディー)の言葉が印象に残る。時代と共に人も組織も変わっていってしまい、はぐれ者たちの輝きはあっという間に忘
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監督失格(2011年製作の映画)

-

凄まじかった。真に残酷な部分は撮れない、すなわち「監督失格」な自分を最後にさらけ出し、それすら映画にするという覚悟。

あの「死のビデオテープ」を撮れたことが本作の決め手だった。娘の遺体を見て慟哭する
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

どうやって内戦になったのか不明瞭なので、そのモヤモヤ感は否めないが、戦争を撮って伝えることの意義は大いに感じられた。前線でもそうでないところでもこれほど命が軽く弄ばれるのだと痛感させられる。その狂気の>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

撮影が良すぎる。好みドンピシャだった。
スタンダードサイズ、画の奥行、抑制のきいた演出、全てが完璧に統制されていた。

やはり宗教には欺瞞がつきもので、それに絶望し憤怒した主人公は一体どこへ向かうのか
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

安定の面白さ。

2人がさらっと反対方向に進んでいくラストめっちゃよかったけど、おまけ映像のオチの方が確かにこのシリーズらしくはあって好きだった。

北川景子美しい!

モンキーマン(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

アクション映画でよく掴み合いになるときに「これ唾とかぶっかければいいんじゃね?」と思っていたが、まさか本作で本当に血を吐きかける主人公が見れるとは思わなかった。もの凄い熱量のアクションと激しいカメラワ>>続きを読む

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.2

今度キャッチボールの映画撮るので観てみたらラストしかキャッチボールしてなかった!

演出がシンプルで良かった。最後奥さんが野球場の照明を付けるところとかかなりグッときた。主人公や周りの人も起こっている
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ルームメイト(1992年製作の映画)

4.2

かなり面白い。円盤買ってよかった。

嫉妬ほど恐ろしいものはない。へディーの気持ちが少しだけ分かってしまう。終盤も狂ってはいるのだが、アリーからの愛に執着する姿がどこか切なくもあった。

カメラワーク
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探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

4.0

北海道のロケーションめっちゃ良かった。

このシリーズの松田龍平くらいのテンションで生きていきたい。

ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

4.0

なんかもう終盤ドッペルゲンガー関係なかったけど、乾いた演出、奇妙なキャラクター含めて安定の黒沢映画という感じでそこそこ楽しめた。ラストショットめっちゃ好き。やっぱり画面分割おもしろいな。やりたい!

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.0

ラストに本作の優しさと切なさが凝縮されていた。スプリットスクリーンで2人が踊り出すショットはまさしく映画的だった。

中盤で「ひょっとして割と子供向けに作ってるのかな?」と勘違いしたが、あのラストが持
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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

3.8

短いながらも濃密で良かった。意外とスっと終わってしまったのであと1個展開を作ってもよかったんじゃなかいかなーと思った。全然長編作れる内容だったのでもっと観たくなってしまった。

『ザ・ルーム・ネクスト
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ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

4.2

とにかく目が楽しい映画!

1作目と同様に笑えるし、テンポもよく、安定のティム・バートン節といった感じでかなり楽しめた。相変わらず美術や衣装も素晴らしかった。

ボブ〜😭

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.5

寂しさと幸福は表裏一体であるという第5話の台詞が印象深かった。会話の自然さと美しいフィルムの画が、本作に通底する優しさを巧みに作り上げていた。

1話目、2話目の言葉遊びも面白かったし、3話目も姉妹の
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ナイロビの蜂(2005年製作の映画)

4.2

激しいカメラワークとざらついた映像によって、アフリカの過酷な環境と本作で描かれているような事件の恐ろしさを強調するドキュメンタリー的な映像にしたかったのかなと思った。結果的に上手くキャラクターの心情と>>続きを読む

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

4.0

会話の自然さ、心地よさが素晴らしかった。伊豆の美しいロケーションの撮り方もバッチリ決まった構図で切り取られていて良かった。

革新的な面白さはないものの、堅実ないい映画だったと思う。海や帽子など、変わ
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前作を反復しながらスケールをパワーアップ!

世代を超えて受け継がれる魂を感じさせるアツい展開や、暴れ放題に悪役を楽しむデンゼルなど、見どころ盛りだくさんであった。ペドロ・パスカルがかっこよすぎて中盤
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

4.2

終盤のカーチェイスがバカかっこいい。
バイクを追うカメラワーク最高。

時代を感じるアクションの演出もかなり好きだった。(スローモーション多すぎでしょ笑)それしか思いつかないんかっていうぐらい変装マス
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

どんなに過去を葬り去ろうとしても、必ず報いがくる。冒頭の長回しからいきなり「暴力」の非情さを突きつけられる。嘘と暴力でしか物事を解決できない主人公の末路が淡々と描かれた秀作だった。最後に彼は家族に許さ>>続きを読む

トランセンデンス(2014年製作の映画)

3.6

悪い映画ではないし、SFとしても夫婦の話としてもラストとかそこそこ良かった。

シンプルに冗長というか、演出がずっとかったるくてテンポが悪いのと、謎にフィルムで撮ってるのにゴリゴリにCG使うせいで20
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