まーさん

ミッシングのまーさんのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
4.0
沙織里「娘が行方不明になって…なんでもないような日々が幸せだった…」
報道のひと「え。それ虎舞竜じゃん。もっと別の言葉にしてよ」
沙織里の旦那「どゆこと???」

【概要】
①6歳の娘が行方不明になった。母親の沙織里は精神的に不安定になりながらも、ビラ配りやホームページを通じて懸命に娘探しを行う☝️
②しかし、期待とは裏腹にSNSでは虚偽の発見情報が送られたり、行方不明時にライブに行っていた母親を責めるような誹謗中傷の書き込みが溢れていた😢
③自分たちで探すのには限界がある…沙織里は地元テレビ局の砂田に頼み込み、報道を使って捜索周知をすることに🙇‍♀️
④しかし、テレビ局は面白いコンテンツを作るのが仕事…。彼女は局が作り上げる“悲劇のヒロイン”を演じさせれるまでに心を無くしていく。終わりのない泥沼のような生活は続く🤔

【見どころ】
◯藁にもすがる母親の演技
石原さとみの演技すごい。娘の目撃証言に歓喜し、それが虚偽だったときに絶望する様子だとか。あと、報道の車を追いかけて、窓越しに懇願する鬼気迫る姿だとか😭

◯心配する温度差
夫も弟も砂田も、温度差はあるけれど、みんな娘のことを心配している。沙織里からすれば、「なんでそんなに冷静なんだよッ!」と思われるかもだけど、冷静になって不安定な彼女を支える人の存在が、いかに重要かが俯瞰してわかる光景だった🤔

【雑観】
◯あれは許せない…💢
SNSとかで「娘ちゃん、見かけたよー。情報提供しますよー」とか「娘ちゃん保護したよー」とかの虚偽報告。心身を擦り減らして娘を探す親への冒涜…ッ!!人間のやることじゃねぇ…!!

◯よくある報道のありかた問題
いかにして面白い映像を作るか🆚真実のみを報道したい論争。今作でいうところの、”報道を通じた捜索活動”という点では、たしかにキャッチーな画を流すことで広く周知できる。しかし、事実を曲げてまで作り上げる必要があるのか…🤔

この辺は夫婦の意見対立にもつながっていて、
▶︎沙織里「真実をねじ曲げてでも、娘のことを世間に伝えたい」
▶︎夫「いや、それはおかしいんじゃねえか」
…いや、どっちの意見もすごくわかるんだけどね。ただ、マスコミのおもちゃにはしないでくれというのが真意。
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