ミッシングのはちみつのネタバレレビュー・内容・結末

もう石原さとみがすごいとしか言いようがない。
正直、これまでのドラマ観ても「石原さとみ」っていうのが最初に付き纏って、演技っぽい演技というか、作った感じが気になってしまった部分もあった。
でも今回はそれまでを全部覆してきて、すごくすごく引き込まれたし、娘をなくした母親の狂った感悲壮感、精神的に追い詰められていく感じがリアルでたまらんかった。
ああ、本当にこうなってしまうんだろうなあって。
辛くて苦しくて泣いてしまった。
中村倫也の悩みながらも淡々とした感じが、石原さとみと対照的で、それも良かった。

夫の冷静でいながらも陰で行動するとこ、妻の行動に怒りとか感情をこらえながらも一緒に付き合うとこ、最後のビラ配りで感情が溢れるとこ、弟の鬱な感じ、取材のたどたどしさ（怪しさ）全部リアルで映画になくてはならないものでした。

結局見つからないのかあ、現実そう簡単にはいかないよなって。
それでも家族の日常は続いていくんだよなって。
救いようのなさに胸が苦しくなった。