ミッシングのこりらっくまのネタバレレビュー・内容・結末

女児が公園から自宅に帰るまでの短い時間に、行方不明になる。その時仕事だった父親。実弟に娘の面倒を頼み、久方ぶりにライブに出かけた母親。家の近くだからと公園で別れた母親の弟。必死に娘を探す両親を取材する地方紙の記者。それぞれの目線から描かれております。sns等でバッシングをあびる母親とその弟。疲弊して絶望して行くさまを石原さとみと森優作が熱演していましたね。マスコミと被害者家族に寄り添い、人として記者としての狭間で闇落ちしていく、中村倫也は言わずもがなですが。可愛くて綺麗ないつもの石原さんを封印して、髪はボサボサ…唇はカサカサ…あまりのショックに失禁してしまうなど、女優さんとしてこんなに凄かったんだと、改めて感じました。私が一番涙したのは、すごく冷静だった父親の青木崇高さんが、出先で小さな女児を連れた家族を見て涙ぐんだシーンでした。ラスト妻を社会から護ろうとしたところが、唯一終始暗いストーリーに光を見いだせた気がしました。暗い話だと思っていましたが、演者さんがみんな素晴らしく、鑑賞して良かったです。青木さんは流石です。