たむ

ミッシングのたむのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
3.0
今年の邦画界を席巻しそうな印象もあり、乗り遅れましたが、鑑賞です。
吉田恵輔監督とスターサンズで『空白』のテーマをより掘り下げたような作品です。
ただ「いつからこの世は狂ったんだろう」などとうセリフは多々あるものの、映画ならではの回答があるわけではないです。
そのため、『空白』同様踏み込みが甘い印象です。
社会問題に切り込んでいく映画は必要です。
本作は幼児の行方不明事件から派生するバッシングやその原因としての報道を描きます。
そして画面の中で常に誰かが怒っている。
喧嘩している。
なぜ世の中こうなってしまったんだろう…。
問うだけではなくそれを描くのが映画では?
それを描けるのも映画では?
力作だと思いますが、歯がゆさも残り、そのことの方が狙いなのかと思いましたね。
たむ

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