佐藤けんちゃなよ

ジュリア(s)の佐藤けんちゃなよのレビュー・感想・評価

ジュリア(s)(2022年製作の映画)
4.9

未来は絶対に面白い。未来は絶対に幸せ。
出会う人が完璧であれば幸せでもない。選択があってれば、幸せでもない。
些細な運。
いつかくる運のために、幸せのために、何があっても今を全力で生きること。
そんなことを考えながら、上映後、新宿の街を歩く。

今、自分がこの店に入ることもできる。この人に声をかけることもできる。止まることもできる。歩くこともできる。メモすることもできる。
あの人が運命の人だったかもしれない。今止まって、メモしてることで、電車乗り遅れて、誰かに会うかもしれない。

全てが、自分にとって関わる人、場所に思えてきて、なんだか世界が愛おしく見えてきた。全てがもしかしたら、自分にとっての親友や、愛する人になりえたかもしれないっと見えたら、世界が愛おしくみえてきた。自分事に見えてきた。

この映画は、誰が見ても、誰に対しても優しい映画だった。
『この映画はどの人生の在り方も否定しない主観の不在』と誰かがレビューしてたけどまさによいレビューだし、いい映画だった。