たむたむ

ジュリア(s)のたむたむのレビュー・感想・評価

ジュリア(s)(2022年製作の映画)
3.6
「運命を決める要素は?」

短編『ピアノ調律師』のオリバー・トレイナー監督長編デビュー作。パリ、アムステルダム、ベルリン、N.Y.を舞台に、4つの人生を並行して描く。

80歳の誕生日を迎えたジュリアは、充実した人生を振り返りながら、何気ない瞬間から枝分かれした、それぞれの人生に思い馳せる。

♪あの日あの時あの場所で君に会えなかったら〜
by.小田和正

観に行こうとして逃してたやつ!
人生における様々な”if"を綴った物語。
結論から言うと、期待ほどハマれず。。内容的には、ジャレッド・レト主演の『ミスター・ノーバディ』(アクションじゃない方)と似ていたし。

とはいえ、本作は枝分かれした人生を細分化し、交互に見せる事で比較的わかりやすく、どの世界線がラストに繋がっているのかハッキリ描かれている点が特徴。ただそれだと単なる絵空事に過ぎず、あらゆる「可能性」を示すなら「異なる人生」を描く意義が薄いような気もして。

結局ややこしい事に違いはないし、これは『ミスター…』でも感じた事ですが、かなり細切れに描かれていることでドラマとしての響きに欠け、感情移入しにくい印象は否めずでした。

ちなみに『ミスター…』は大好きな作品。ただ、本作より入り組んでいるうえ、難解なのでハッキリ言って好みは分かれると思いますが、if系が好きな方、気になる方にオススメ♡
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