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ジュリア(s)のrebのレビュー・感想・評価

ジュリア(s)(2022年製作の映画)
3.0
もうね、マルチバースが存在してて、そこでは違う自分がいるっていうことに、そんなに驚かなくなった昨今。
本作はピアニストを目指していたジュリアという女性が、自分の意志とは関係なく、人生の分岐点で枝分かれしていった別の人生を、全て経験させちゃうという非常に忙しい作品。
短いスパンでコロコロ違う人生に切り替わるので、どんな不幸に見舞われても、あぁかわいそうだけどすぐ別の方に行っちゃうんだろうなぁと、冷めた目線で観てしまった。
そして同じように、どんなにある時点で幸せの絶頂にあってもそれは長続きしない。
全ての人生を比べてみても意味ないし、なんだか虚しくなっちゃうんだよなぁ。
そして最後、お婆ちゃんジュリアのハッピーエンド感動シーン。
今さら長い尺とって、この為に彼女の人生はあったんだよ〜ってまとめてもらっても、なんか響かなかった。
ジュリア(s)のルー・ドゥ・ラージュさんは、4本分の映画に出たくらい頑張っていたと思うけど‥。
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