Kenzo

白鍵と黒鍵の間にのKenzoのネタバレレビュー・内容・結末

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ジャズピアニストでエッセイストの南博の同名エッセイを原作に、1980年代後半の夜の銀座の、ある一晩を描いた物語。
ジャズピアニストに成りたいという夢を持つ博と、銀座で3年間ピアノを弾いてきて、ここから抜け出したいと願う南。交わる事のない2人が、銀座の人々を媒体に繋がっていくのだが、実は2人は同一人物で3年という年月がそこには横たわっている。池松壮亮が別人の様な同一人物を一人二役で演じている。ラストで南は、数年後?の自分に出会う?ので、池松は実質三役をこなしていて、その演じ分けは見事。
南が、デモテープを録音するためミュージシャン仲間とセッションするシーンは、本作の見所。
森田剛、仲里依紗など、南と博を繋ぐ登場人物を演じているキャスト達も魅力的。
銀座の夜の喧騒とジャズ、不思議な時間軸に囚われた主人公。なんとも言えない空気感の作品。
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