ねこ

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩のねこのレビュー・感想・評価

4.2
凄絶な暴力や困窮が描かれずとも、伝わってくるものはある
美しい人々と彼らを蹂躙する醜悪な獣とが、人間と呼ばれる同じ種類の生き物であることの無念さ
ウクライナが無関心でいられる場所ではなくなってしまった今、本作を単なる歴史の一部と受け流すことはとてもできなかった

どれだけ涙を流してもほんの2時間
彼の地の人々は、いつまで泣き続けなければならないのだろう

繊細な色調に染められた暮らしの幸福感
濡れた服から滴る雫がソフィアの涙と重なる演出が良い
ねこ

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