RIO

ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇のRIOのレビュー・感想・評価

4.0
作られた混乱
心の籠った狂騒の宴

コルセットとかレース使いは殴られる衝撃ですがやはりゴルチエは赤色 そしてミリタリーがカッコ良過ぎる

ゴルチエの頭に描くなんて美しい世界
200もの衣装で影響を与えられた全てへのオマージュ くまちゃんですら

家のTVで見たフォリー・ベルジェールのショーに夢中になって 授業中もずっと羽の生えたダンサーの絵を描いていた
頭に浮かぶもの目に留まったものを布で表現する
「パリタクシー」のマドリン*リーヌ・ルノーも出てきた 頭にマラボー羽を載せてて可愛い
ストリップのシーンも凄い良い ショーに関わるみんなが楽しそうです

自分は服は好きでもデザイナーには興味がなかったのに以前 メットガラにアリシア・キーズと手を繋いで楽しそうに鑑賞して回るゴルチエを見て何かみんな吹き飛ばしてしまいそうな魅力的な人物に感じた 鋭い感性でマックイーンの服を記憶していたのを衣装担当のミレイユ・シモンが彼のディテールを見て記憶する脅威の力はAI並だと裏付けてくれました
ゴルチエを見出したオンワード樫山の中本佳男とライセンス契約をしてから世界的に人気になったと言われてます
代官山にショップがかつてありました カッコ良かった

衣装担当している映画が意外と多い「フィフスエレメント」「コックと泥棒 その妻と愛人」「キカ」「私が 生きる肌」

ゴルチエ13歳のときに受けた衝撃映画はジャック・ベッケル「偽れる装い」1945年
デザイナーになりたいと決意させた出会いだった
ゴルチエが影響を受けた映画のコスチュームやポスターと映像がめい一杯 展示しクチュリエの視点から見た映画とファッションの深い繋がりを考察 ゴルチエがキュレーターを務めた CINÉMODE展がシネマテーク・フランセーズ・パリで3年前にあったらしい
これは日本でやらないかなぁ

フリークの中にでも美しいところは至るところにある
まだ何かを変えたくなる
満足してないゴルチエの心意気
舞台の裾で見つめる姿が素晴らしい
凄い楽しかった
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