映画文化を讃える、中国映画スターの最新作。
中国版「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」と言える作品で、スタントマンの光と影を描く。そして、相棒は犬ではなく赤兎という馬。時代劇のさかんな中国だからこその設定で、序盤から引き込まれる。
いろんな要素を重ねたストーリーは重厚というよりベタベタに厚塗りされたものだけど、テンポはいいので許せてしまう。
ジャッキーチェンの年齢でこのアクションを見られるのには感動もあり、ほかの登場人物とのアクションのアンサンブルが完成している。
ただ、気になるのはCGを結構否定しているところ。信条としてCG表現を嫌がるのはわかるけど、肝心のそのシーンを結構なCG感で作っているのに違和感がありすぎる。その辺のモヤモヤがかなりのマイナス。