レオン

ライド・オンのレオンのレビュー・感想・評価

ライド・オン(2023年製作の映画)
3.7
見逃し高評価作品 (★平均3.9 UNEXTポイント課金)
ジャッキー・チェン集大成などの前評判で気になっていた作品。 その役柄や過去作品の映像も多々挿入され、たしかに50周年作品に相応しい内容だが・・。

まず冒頭、馬とのユーモラスな描写から、おなじみ定番のコメディタッチアクション!  おお、ほぼ往年の名作じゃないかと、嬉しくなる♪

今作は、物語進行はシンプルに表現した分、心理描写に重きを置いて、見てるほうも常に心が動かされる。
シンパシーを感じずにはいられない主人公に、親子の葛藤。 首筋の隠せない"老い"など、その容姿にもジャッキーに哀愁が・・。

が、チャンスをものにして、仕事が好転する辺りから、見所も増え、親子関係も前進し、未来の娘婿のダメダメぶりなど明るいユーモラス描写もいい。

が、中盤以後ジャッキーが涙するシーンが増え、気になる・・。 いくら、老いて涙腺が緩くなっているにしても泣き過ぎだろっ。 男なら、無言で涙が流れるぐらいのシーンがあっても仕方ないが、嗚咽するほど、おいおい泣かれては、見てる方は冷めてくる。

今作は中国作品だが、ハリウッド資本作なら、こんなに主人公を泣かせる脚本にはしなかったろう・・。 
そう、涙が頬へ流れるのと、声を出して泣くのとは全く違う表現。 
後者は弱き者をも意味する。 
恐らくハリウッドなら、もっといぶし銀のジャッキーに仕上げたと思い、やや惜しいと感じる。

それに馬が自らの意思で、膝まついて謝意を表すシーンは、どう考えてもフィクション。 アクションもやや演出を強く感じるシーンもあり、リアリティが僅かに欠ける印象も・・。

全体的には評価するが、中盤以後いかにもお涙頂戴を感じ、★評価が降下し3.7という結果に♪
でも晩年のジャッキー主演作では一番良作か。
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