まみ

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語のまみのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

FIX、PAN、Followなどの単純なカメラワーク、全体的に演劇の舞台のような美術セット、作者や登場人物がカメラの向こう側に読み聞かせるように語る演出などの要素が、むしろフィクションにリアリティを持たせているのが面白い。
フィクションの中にリアルを入れることでリアルの中でそのフィクションが存在するのではないかと思ってしまう演出。良い…。シャーロック・ホームズの事件を記録する医者のワトソンと医者である作者コナン・ドイルを同一視するようになってしまい、シャーロック・ホームズが現実世界にいるのでは無いかと錯覚してしまう現象と似ている気がする。
ヘンリーシュガーが実在したのではないかと希望を含んで疑う楽しさが残された作風がとても好き
まみ

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