カルピス

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語のカルピスのレビュー・感想・評価

3.0
短編映画なだけにウェス・アンダーソン節がより強くなった作品。

小説のような、舞台のような、映画のようで、ロアルド・ダールさんの小説は読んだことはありませんが、ダールさんの小説の文章をそのまま脚本に落とし込んでる作品作りな感じがして、かなり特殊。

映画の「動」があるのに、役者の方々がセリフだけでなく、言葉で状況説明をする変な丁寧さ、さらに観てるこちら側をやたらと見てくる感じ。
ウェス作品ではよくあるパターンではあるが、ここまでこちらを見てくるのは珍しい!

今作を含めて、全4作品とも原作を基にしてるため、最近のウェス作品の中では物語が分かりやすく、オシャレなセットや役者さん達のクスッと笑える演技、凝ったカメラワークなどを初見で冷静に楽しめるのは良かったです。
「アステロイド・シティ」は少しだけ難解な部分があったため、物語を追いかけるに必至で他を充分に楽しめなかったのが本音だったんで、今回の短編映画シリーズは良かった。
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