カナダ出身の子供時代からパーキンソン病と闘う現在までを題材に"マイケル・Ｊ・フォックス"自身がジブンの人生を語る。"Ｔｈｉｓ ｉｓ ｈｅａｖｙ(こいつはヘビーだぜ)"。Ａｐｐｌｅ ＴＶ+にて１２日から独占配信され、いち早く鑑賞した。まずマイケル自体の輝かしきさまざまな栄光のキャリアと、現在に至る壮絶なパーキンソン病の闘病との対比は、合わせ鏡のように紡がれてゆき、そのアプローチも夢物語のようで感慨深い。とくに印象深かったのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー(１９８５年)』とドラマの『ファミリー・タイズ４(１９８５年)』との超過酷スケジュールで臨む同時期の撮影スタイルのシーン。マイケルの睡眠時間もほぼ２，３時間という驚愕のタイムスケジュールをこなす。マイケルが雇いのセラピストと外へ繰り出したりエクササイズするシーンも、リアルな表情が切り取られ象徴的。いまのハリウッドスターの地位にまで登り詰めたマイケルの功績の起因が、このドキュメントにはファン目線や素顔を反映させた視点でたくさん詰まっていた。
