叡福寺清子

私がやりましたの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

私がやりました(2023年製作の映画)
3.6
不法移民とかポリコレとか愚にも付かない人権意識に穢される前の,古き良きフランス映画を彷彿とさせるような作品でした.こんばんわ三遊亭呼延灼です.

売れない弁護士ポーリーヌさんと同居してる,こちらも売れない女優のマドレーヌさん.大物プロデューサーに大役と引き換えに,愛人契約を迫られますが断固として拒絶しました.ところがその夜,大物プロデューサー殺害の嫌疑をかけられてしまいます.ただでは起きないポーリーヌさんとマドレーヌさん.嫌疑を逆手にとって,世間の同情と無罪と主役の座を勝ち取ります.そんな絶頂のある日,私こそ真犯人と名乗る往年の名女優が訪ねてきます・・・

始終お洒落で,ちょっとエッチで,ウィットに富んだ会話.世界の人が憧れたパリ,そしてパリジェンヌがおりました.お洒落すぎて胸焼けしそうになりますが,呼延灼的には,くだらない人権を匂わせる『パリ,嘘つきな恋』よりも好感が持てました.

好感といえばマドレーヌさんのおっぱい.形といい綺麗なB地区といい,眼福でございました.ありがとうございます.と同時に,そのおっぱいの誘惑に微動だにしなかった内装業のムッシューには賞賛を送りたいと存じます.

弁護士ポーリーヌさんの儚い百合設定が良いです.ポーリーヌさんが送る視線の先には,常にマドレーヌさんがおりました.でもマドレーヌさんは,結局最後までその視線に気づかず.それでもマドレーヌさんに寄り添い続け,陰日向に支え続けたポーリーヌさんには,幸せになってもらいたいものです.これで百合エッチがあったら笑顔満点でございましたが,それはちょっと欲張り過ぎでしょうね.

なお,フーダニット要素は皆無ですので,そっち方面は期待しないで下さい.おぢさんとの約束だぞ.