みおこし

ロンドン・ドッグスのみおこしのレビュー・感想・評価

ロンドン・ドッグス(1999年製作の映画)
3.4
まだまだ続きます、ジュード祭り!ガンガン観ております。超若手時代の本作は、『スナッチ』のユーモアと、『レザボア・ドッグス』の冷酷さを足してロンドン風に和えた一本となっております。
いかにもイギリスって感じの雰囲気がたまらない!

しがない配達員のジョニーは、親友のジュードの力添えもあり、彼の叔父でギャングのボスであるレイのファミリーに入ることに。喧嘩っぱやいジョニーは早速トラブルを起こしだすが...。

この手の裏社会を皮肉っぽく時にコミカルに描いた映画はこの世にたくさんありますが、だからこそそのジャンルで不動の地位を築いたタランティーノやガイ・リッチーは天才だなと痛感。本作もサントラはオシャレだし、時折入るキツめのジョーク、そして容赦ないバイオレンス要素...と材料は全て揃っていましたが、なんだかハマれないまま観終わってしまいした...。
主役のジョニーが裏社会に突然飛び込んでいきなりやらかして...ってお話なので、かなりあっさりしてます。ふざけたいのか、シリアスに行きたいのか、あまりに振り幅が大きすぎて掴めなかったなぁ。「不謹慎だけど笑っちゃう!」って、タランティーノ作品だとすぐ開き直れるんですが、本作はなかなかそれが分からなくてジョークも全然笑えず。そしてそれなりにエグい上になんの前触れもなく始まる激しいバイオレンス描写(笑)。
絶対好きなタイプの作品なんですが!うまく言えない違和感...。
でも要所に挟まれるピエロのあの格好と、何よりカラオケシーン!最後にああやって繋がるのかと思うと、すごくオシャレな演出でお気に入りです!

若き日のジョニー・リー・ミラーが主役。『トレインスポッティング』でもキレた役だったけど、実生活はどんな方なんだろう...(笑)。ジョニー、ユアン・マクレガー、ジュードで昔会社を立ち上げたようですね。入りたい。お茶汲みでもいいから入りたい。(笑)
レイの奥さん役のサディ・フロストは、実生活でのジュードの元奥様ですね。年上のお姉様と結婚していたんですね!


本作のジュー度:★☆☆☆☆
とにかく麗しいお肌ツヤツヤっぷり...ですが、ギャングのチンピラが着てる上下セットのジャージとか、ダボっとしたパンツが似合わなさすぎたので大減点!(笑)気品が溢れすぎてこういう役合わないんだよなぁ...。
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