Jellyfish

花腐しのJellyfishのレビュー・感想・評価

花腐し(2023年製作の映画)
5.0
腐っていく自分と腐っていく女との関係。腐れ男二人が、過去に付き合った一人の女につい語り合う物語。

これは良い。
綾野剛と柄本佑、二人の絶妙な演技とバランス、モノクロとカラーの使い分け、2000年〜2012年が舞台と思えないアナクロな雰囲気、可笑しさと悲しさの両方で身につまされるエピソードの数々、メタでファンタジックな結末、エンドロール後に挿入されるとあるシーン (ここに来てひと盛り上がりあります)、脇役含め無駄のないキャスティング、全てがかっちりハマっている。

終始地味な話なのに一瞬も飽きることがなく、R18+ 面目躍如のエロシーンもちゃんとあり、映画讃歌でもある。これ以上何を望むと言うのか。
今年の邦画のベスト級認定。
(と思って他のレビュー見たらダメな人が多くてびっくり。面白いもんですね。)
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