世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

花腐しの世界はそれを愛と呼ぶんだぜのレビュー・感想・評価

花腐し(2023年製作の映画)
3.6
最近観た邦画でベストくらいかも。

そこに流れる風の匂いとか、温度感とかがダイレクトに伝わってくる映像。引き算の音楽もいい。柄本佑と綾野剛のたっぷり贅沢な会話劇、そしてそれが一日の飲みっていうのも、いい。

この監督「火口のふたり」でもそうだったけど、終盤にかけて本当にすごい。終末願望というか。火口〜の方での最後の噴火の絵の意味がようやく分かった。

「心中」というテーマに誰一人悪役を作らないで、とても人間だった。そしてラスト5分が俺は本当に好きだ。