8g

首の8gのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

金のかかったコントだー!!
戦国時代大喜利、ビートたけしの回答。

荒木村重(遠藤憲一)がなんかだんだんカワイく見えてくる。愚かしいね。
加瀬亮の鬼気迫る演技がスゴかった。だぎゃー!
「みんな、アホか」
曽呂利(木村祐一)と茂助(中村獅童)がメチャクチャ良い味出してる。侍ではない者たち。
アマレス兄弟もすごく良かった!表情だけで語ってる。
秀吉(北野武)陣営がずっとコメディーやってて癒された。家康(小林薫)のとこ行った後の口論はアドリブだろ!

信長の「人間みんな血祭りにあげて、最後に自分の首をはねたら、気が晴れる」というセリフが印象に残った。『ソナチネ』に通ずる成功した人間の希死念慮。
それまで散々首にこだわってきたのに、「光秀が死んだことさえ分かれば、首なんてどうだっていいんだよ!」で終わるのがまさにコント。すげえー。

衆道描写を主軸に入れたのは大島渚の、というか『御法度』の影響を感じる。権力を茶化すためのネタというか。
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