首の鹿男のネタバレレビュー・内容・結末

衆道が正面から描かれていて驚いた。
一番印象に残ったのは遠藤憲一演じる荒木村重の絶妙な情けなさ。信長や光秀に縋る様が憐れ。加瀬亮演じる信長は尾張弁で捲し立てながら、自分を好きという人には暴力を振るわずにはいられない狂いぶりが素晴らしかった。
秀吉・秀長・黒田官兵衛のシーンはアドリブが多数含まれている所で、好き好みが分かれるかもしれない。私は正直乗れなかった。ただ、秀吉が何もかも秀長と官兵衛に任せきりで、この二人がいなくなった秀吉が迷走するのも納得できる演出だった。