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首のtsubame737のレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.1
本作は戦国時代の知識がないと中々辛いのでは。私は楽しめたが。
人間は生理的欲求を満たしているときに無防備になる。食事会や忘年会もそうだが、無防備さの共有は人間関係を深める作用がある。裏切りが珍しくない戦国武将にとって、性行為にはそのような意味があるのだろう。
しかし、低い身分から成り上がった羽柴秀吉は男色を好まなかったらしい。本作での彼は他の人物と異なり、首へのこだわりがないし、客観的な視点をもった人物として位置づけられているのでは

公式パンフレットでも指摘されていたが、本作は黒澤明の時代劇のオマージュが多い。民家が焼かれることや落ち武者狩りなどの農民の意地汚さは七人の侍、雑兵からの視点や集落の祭りは隠し砦の三悪人、武田の騎馬隊の突撃や無惨に死んでいく雑兵は乱かなあ
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