低迷期の北野映画をほぼ見てないのであまり語れる資格は無いが、最高傑作なのでは無いかと思えるくらい破茶滅茶に楽しかった。3人が揃うだけで面白い雰囲気が生まれる。「さっさと死ねよ！」のとことか、頭下げさせるところとかはたけしギャグの真骨頂って感じ。こんなにお笑い部分とシリアスシーンが絶妙なバランスで共存してる北野映画見たことない。役者陣は全員素晴らしいが、加瀬亮の狂気とキム兄の小賢しさがツートップか。傍に至るまで全員最高。ツダカンの演技もうちょっと見たかった。最初は武だけ妙に浮いてるなと思ったけど、後半につれて武しかあり得ないと思わせるアドリブの嵐。饅頭を刀に突き刺して食べさせる発想が凄すぎる。結局は首なんてどうでもいいという空虚に満ちた構成も完璧。
