落雷

首の落雷のレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.6
戦国アウトレイジかと思いきや、割とコメディタッチの作品。秀吉と秀長と官兵衛の三人組のパートに至ってはお馴染みの「バカヤロー」が飛び交いほぼコント。
ただしそのコメディもタイトル通り生首がポンポン飛びまくっている血生臭さに裏打ちされたなかなかに悪趣味なもの。なんというか、ひねた笑いが出てくる作品だった。
怪演の域に達した加瀬亮の信長はやはり素晴らしいが、個人的にはエンケンの荒木村重の情けなさもイチオシできるかな。
戦国ものとしては割と中途半端なスパン(村重の謀反〜山崎の合戦)を切り取っている作品なので、どうしても馴染みのないところでエンディングとなるのは残念。とはいえ最後の台詞はいいパンチが効いてた。
落雷

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