地底獣国

タブロイド紙が映したドリアン・グレイの地底獣国のレビュー・感想・評価

3.3
冒頭、スペクターの定例会議かの如く世界各国のタブロイド紙社主たちの発行部数報告を聞くマブゼ博士、っていう構図がもう最高で、その後若き富豪ドリアン・グレイをコントロールしてスキャンダルを起こし、売上増加に繋げていくというプロットも面白い。そして序盤の前衛オペラまでは楽しく観れていたんだが…

中盤の悪夢のような情景がダラダラと続くあたりになると時々ウトウトしてきて(それを見越したように大音量の歌声が聴こえてきて目が覚める)、後半マブゼと裏切り者たちの攻防になって盛り上がってきたと思ったら終盤やっぱりワケわからん展開となり最後は置いてけぼりを喰らってしまった。もうちょっとシンプルで短い話にはできんかったんだろうか?

あと役者たちは概ねバシッと決まってたんだが、マブゼ博士役はもっと眼光鋭い人にして欲しかった。
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