冒頭シーン、目頭が熱くなる。
ラストシーン、鼻奥がツンとする。
28年間、この人は変わらず映画づくりを楽しんでいる。
そして、出演者、スタッフたちも「岩井の目」を楽しんでいる。
篠田昇さんを思わせる手持ちカメラのワークが垣間見え。
イェンタウンバンドが脳裏に蘇り。
真っ白な世界と河川敷を走る彼女たちの姿がフラッシュバックする。
岩井俊二作品がきっかけで映像業界で働きはじめて5年目になる。
今作は正直、前作以上に鳥肌も立たない程観るに堪え難いシーンが多々あった。
しかし、それが「岩井の目」なのだからいいのだ。と飲み込められる。
新たなインスピレーションを得ても、時代に左右されない彼の職人魂には驚かされる。
好きなことをやり続ける力に感服と感銘を受けた。