ふみぃぃeeeee

キリエのうたのふみぃぃeeeeeのネタバレレビュー・内容・結末

キリエのうた(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


高評価も多いから少しギャップかも、すまん。
主演は言わずもがな、脇を固める役者さんたちも相当に豪華でそこが良かった。
長尺の群像劇と聞いていたので期待値が高かったけど、正直な所上がりきっていたハードルは超えてこなかった…
群像劇としての強度は低いか。
物語の推進力のほとんどをルカの逞しさやカリスマ、汚れなさのみで乗り切ってる感は否めない。
震災などキーポイントになるような描写ももちろんあるんだけど、夏彦個人の後悔だけに使われ過ぎかなー。
実際、ルカは震災について、ほとんど覚えていない。
なんか繋がってこない。釈然としない。
そして、人生についての映画で周囲の人間の姑息さとか汚らわしさとか描くのは全然良いけど、この類いの映画に期待するのはやはりどこかに生きるに値する意味が世界の中に見えてきてほしいということ。
個人的には今作からはそれがあまり感じられなかった。
だいぶ悪女と化していた逸子のためにルカが歌う海岸のシーンで終わっていた方が個人的には好みだったかな。
特にフェスのシーンの一連の件は蛇足としか思えない。
ストリート音楽のアングラ感を出したいがためか、フェスと銘打ってるものを開催するならしっかりと手順踏んでやれよとは思った。
音楽が人生を救う映画であるならば特に。
途中でキレ散らかしていたおじさんのように少し絶望した気持ちになってしまいました。

[2023年 205本目]
ふみぃぃeeeee

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