ヴェンダース待望の新作を少し早めに見ました。
※概要を綴りますが要素でもネタバレに感じる方は
避けて下さい☺︎
完璧な日常、ルーティンをこなし日々を満喫している主人公。
音楽に小説にカメラに植木に酒。
誰に何を言われることなく気ままに過ごす
彼に訪れる少しの遅延行為。
そこで彼は何をどう感じるのか。
このソロライフは残酷にも
「あっち側」とされる一般近代社会にフィットした人々からは憚られるものだろう。
そういう対比や自分の日常が脅かされた時の反応等々
主人公は折り合いの付け方としてこの「完璧な日々」を作り上げたのだろう。
本当に孤独な人間はカメラには映らない。
だからヴェンダースがホームレス（役）を映し出したのは大事なことである。
孤独の最果てはどこにあるのか
それを主人公はまだ知らない。
それは恵まれた孤独だから。
ジャームッシュのパターソンと類似しているが、あっちはもっと穏やかであるが、こちらはあえて抑圧している感情みたいなものを見て取れる。
フォークナー。
