OuiLowさんの映画レビュー・感想・評価

OuiLow

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映画(321)
ドラマ(1)

アレックス(2002年製作の映画)

4.3

冒頭『カノン』のおっちゃんが出てくる。
『カノン』の後日談を示唆するセリフは
この物語にも深く関わるのが面白い。

この作品(猥雑さとカメラワーク)が『エンターザボイド』に繋がる?のも中々いい。

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空中庭園(2005年製作の映画)

3.7

郊外の家族って極論こんな感じだと思う。

「死ねば?」と誕生日ケーキの分裂感。

秘密を共有した家族の「再生」のように見えるけど、秘密がバレたあとの
潔さはむしろ「分裂」であり
「あれとこれは別を」無
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71フラグメンツ(1994年製作の映画)

4.4

みんな痙攣しているし
みんなイメージの洪水に飲まれてる。
なんとなくウォーホルの作品を見ているような、そんな気分にもさせられた。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.9

地図から消されるとは、カテドラルに回収されるということである。
面白いのが、敵意むき出しの未開人(野蛮人)というわけでもなくて
経済と政治が機能した村である。

だからこそ切迫感のある逆襲にみえる。
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

4.0

ジャンルを地滑りしていく様は
まさに黒沢清という感じ。
廃墟、車移動、世界の終わり。
『CURE』と被ってるような
夫婦の関係性。

幽霊の描写はかなりよかった。
というのも、怖いとかではなく
日常と
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タイム・オブ・ザ・ウルフ(2003年製作の映画)

4.2

決定的なオチをつけないところがよかった。まさに寓話。観賞後はなんだこんなもんか、と思ったがメイヤスーの亡霊の話とかマークフィッシャー関連を読んだらなんとなく近いなと思った。

ディストピア作品は結果と
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永遠と一日(1998年製作の映画)

5.0

詩人の人生最後の日は
まさに詩のようにたくさんの瞬間が
命を持っていた。
後悔と少しの言葉、そして愛。

記憶と時間を扱う映画は素晴らしいと思うが、この作品は圧倒的だ。
時間の経過とともに曖昧になる記
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恋人のいる時間(1964年製作の映画)

4.4

映像を構築する上での発想が好き。
セリフや音楽の使い方も。
ゴダールはいつ見ても発見がある。

今作は、セリフと字幕を異化させたり
あえて環境音をセリフよりも大きく聞こえさせるところが面白かった。
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春のソナタ(1989年製作の映画)

4.6

何も起こらないのに
何かは起こっていた。
幾多の偶然が導く必然は
フィクショナルだが
リアリティをもっている。
みんな集合しちゃうシーンや
最後のオチ?は笑ってしまった。

長回しのセリフ劇は
こんな
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美しいひと(2008年製作の映画)

4.0

フランスらしいエロスもさることながら
ゲイにも言及してる感じが今っぽい。
レアセドゥはまさに「美しいひと」なんだが、逃避していく様によって
さらに美しくみえた。

カットの割り方とかヌーヴェルヴァーグ
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ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)

4.3

テーマとして90,00年代の日本とも合致するような少年犯罪もの。
ハネケの視点は気を衒っているわけではなく、そこに存在する現実を捉えているように思う。

少女ムシェット(1967年製作の映画)

4.7

素晴らしかった。

愛されることなく
「愛」を受け取った。
それに気づいたから最後があるのかもしれない。
兎狩りが全てを物語っている。

手手手。環境音。顔顔顔。

自死に対する執念は
あの鳥のように
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火の馬(1964年製作の映画)

4.6

すごく簡単な話だけれど
エネルギーに満ちている映像と
カメラワークがよかった。
時々映し出される芸術的な映像が好みだった。あれだけでも飯何杯もいける。

葬列のシーンや幽霊的なものとの邂逅のシーンはと
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ざくろの色(1971年製作の映画)

4.8

まず美しい衣装や美術、音楽、構図
それに加えて
詩人の一生というテーマが
素晴らしい。

鑑賞者がどう感じてどう動くか
そういう心に響いてくる映像でした。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.8

言葉を失うほどに
美しかった。
肖像画一枚でこれだけの物語があること。
記憶を完璧に消化し
生きていくこと。
とてつもなく個人的なものは
普遍化される。
映画史に残る映画だと感じた。
幽霊のようなあの
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次の朝は他人(2011年製作の映画)

4.5

バー、韓国料理店、喫煙
人との出会いと別れ。

この差異の反復の中で描かれる
歪な恋愛観がたまらない。
ラスト怒涛のラッシュから
ラストシーンは素晴らしかった。

あえかなる部屋 内藤礼と、光たち(2015年製作の映画)

-

内藤礼に迫ろうとするもすり抜けられてしまう感じと生に意味を見出す必要はないと言うかのようにこの映画に何かあるわけでもない。

内藤礼の浮遊する危うさは光そのものであるし、光を待ち望む者である。その点こ
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黒い眼のオペラ(2006年製作の映画)

4.6

人は何をもって人と繋がろうとするのだろう。
接続と切断の狭間で
空虚な身体だけが残る。
様々な対比がラストシーンに集約された時
この映画はとてつもないものだと思わざるを得なかった。

水と廃墟、そして
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ビー・デビル(2010年製作の映画)

3.9

韓国映画の負のエッセンスを詰め込んだかのような映画。
そこまで胸糞でも悪魔的でもなかったが
作品として現代批判的である姿勢がよかった。フェミニズム的解釈もできるだろうし。まあでも結局は過去と現在があっ
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恐怖(2009年製作の映画)

4.0

目で見ているものと心で見ているもの
事実と記憶は異なる。
幽霊という存在はそのどちらなのだろう。
ホラー映画を見るときに
いわゆるサプライズ的な描写や経験を求めてしまいがちだが、本質的に恐怖とは一回性
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

4.7

画面はこちら側とつながっているかのように
出たり入ったりする人たち。
そして均一的キャンバス内で嘆く人たち。
ロイアンダーソンのテーマは
反戦と受難、そしてなによりも幸せ(希望)をというのはリビングト
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セノーテ(2019年製作の映画)

4.5

光、水、木。。。
供物や自殺など多くの人が犠牲になった
セノーテを生きて帰って映像にする(当たり前だが)。
ドキュメンタリー映像として充実していた。

鉱よりも実験的で、台詞のインサートや背景をわかり
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コード・アンノウン(2000年製作の映画)

4.4

この感じ今でいうポストトゥルース。
教育的でもある内容。
ハネケのロングカット好きです。

凱里ブルース(2015年製作の映画)

4.5

時間と記憶。
用意された日常の中で
全てが計算されているようではあるが
それがあのワンカットによって打ち砕かれ
時間を溶かしていく。

挿入される詩が好みだった。
彼が作ったのだろうか。

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

4.9

目も眩むような構図の美しさ。
この映画は神を失ったことを知りながら
神を待ち続ける。
時間と記憶は曖昧になり
美しかったものだけがコントラストとして光を帯びる。
ラストシーンは感動だった。
素晴らしい
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.8

サスペンスミステリーとして面白かった。
個人的には
ミッドサマーのほうがよかったかな。

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.0

ヘンテコで終始笑ってた。
キャラクター付けとか
人力であろうアクション
サイケな編集よかった。
みんな綺麗だった。

日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

4.3

ゆるゆるノワールだが
さすがトリュフォー
面白いなあ。
ヒッチコック好きなんだなってのが伝わってきた。

千年女優(2001年製作の映画)

4.4

アニメーションの魔力。
原節子、高峰秀子、山本富士子などと重ねてしまう。

今敏は本当に時空間を操るのがうまい。

鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)

4.7

本当の闇の中で人工的な光は意味を持つ。
そして重機の轟音はそこでの営みの正しい音声として存在する。
坑道の中の世界と外の世界では
まるで時間という概念が違うかのように
反転している。
本来、暗闇は安ら
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.2

あの時あの場所を考えてしまう年頃になると、たまに見たくなる。
美しい人生とは、、。

西瓜(2005年製作の映画)

4.6

美的な構図しかなくて見入った。
バタイユを感じさせるようなテーマであり、謎のミュージカルによって切断させられる構造。
物語としても非常に面白く
始まりから終わりまで感嘆した。

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.6

移動する理由は切断というのは
共感できた。
山本剛史が出てたのよかった。
あとはちょいちょい映る構図をはかったようなショット。
作品としては普通だった。
蒼井優は素晴らしい。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.5

世間では負け組なんだろうけど
負けるってなんだ?って感じ。
ハードボイルドなんだけど
ダサいところがすごくいい。
いいラストだった。

ピアニスト(2001年製作の映画)

4.7

印象的なシーンが多く
構図や長回しもよかった。
イザベルユペールが殴られている時
良い意味で唸ってしまった。

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