なぜか映画「タクシードライバー」を思い出した。日常のルーティンはタクシードライバーも同じ。
あの映画ほどの狂気はないものの、でも、今作の平山さんも奥底には狂気を孕んでるような気がしてならない。
人付き合いが苦手で質素にひっそりと日常を繰り返してても、決して拒絶ではない。
どこかで人を求めている。
そこはトラヴィスと似ている。
泣き顔なのか、笑い顔か、狂気を帯びた表情か、、、。
何度も観てしまいたくなる映画。
石川さゆりさんの歌う「朝日のあたる家」はまた聴きたい。
2回目を観ての加筆です。
キャッチコピーに騙されてはいけない。
この映画の中で、幸せだと思って生きてる人が全くいない。
悶々と仕事と恋に喘ぐ者
母親と合わず居場所を探す者
どこかいたたまれさを持ちパティ・スミスの歌に泣きそうになる者
女房に逃げられた者
離婚をして店を開けてたが、どこか影のある女
がんに侵されて余命少ない者
父親とは何があったかはわからないが、泣くような切なさを持つ者
それでも生きていく。
狂気と意志と笑けてくるような現実とその先が問題だ。
でも、好きな映画なのは間違いない。