ヴィム・ヴェンダース監督は、この映画をドイツ人監督が撮ったと思いますかと言っていますが、この映画を撮れる日本人監督はもういないかも知れません。
ひとつは監督が見ている日本はもうないということと、もうひとつはこの映画のように物語を語らずに物語を生み出す映画も今の日本ではかなり難しくなっているという意味です。
最近のヴィム・ヴェンダース監督の映画は「Pina」とか「もしも建物が話せたら」といったドキュメンタリーのほうがよかったのですが、役所広司さんの演技もあって久々にドラマ作品として完成度の高いものになっています。
映画はプロットがすべてじゃないということです。
「PERFECT DAYS」ヴィム・ヴェンダース監督と役所広司さんでなければ撮れなかったでしょう…
https://movieimpressions.com/perfect-days/