DV、犯罪、暴力、政治腐敗、疑似兄弟、隠し恋愛、あれこれたくさん入っていますが、それがアダになっています。
どれも中途半端で奥行きがなく、何をやっているんだかよくわかりません。
ソン・ジュンギさん>>続きを読む
この映画をなぜ短編で?と思いましたらサンローランの企画のようです。サンローランはSL PRODUCTIONSという制作会社を立ち上げて今年のカンヌのコンペに3本も送り込んでいます。
アルモドバル監督>>続きを読む
ニナ・メンケス監督、この映画で知りました。どういう背景を持った監督なんだろうとインタビューなど読んでみましら、監督の両親は子どもの頃にナチスの迫害から逃れてきたユダヤ人とのことです。
その関係かどう>>続きを読む
「夏をゆく人々」「幸福なラザロ」に続くアリーチェ・ロルヴァケル監督の「墓泥棒と失われた女神」です。「ゴッズ・オウン・カントリー」のジョシュ・オコナーさんが主演として出演しています。
エトルリア古代文>>続きを読む
予告編を見てクレオのいい表情が撮れているなあと目が止まった映画です。
ルイーズ・モーロワ=パンザニちゃんの表情、特に笑顔を見ていますとこちらの顔もほころびます。
それはそれでいいのですが、映画とし>>続きを読む
メイ・ディセンバーというのは年齢差のある恋愛関係を意味するスラングらしいです。5月は若さの例え、12月は老いの例えということです。
1997年にアメリカであった、34歳の女性教師が教え子の小学6年の>>続きを読む
前作の「コンプリシティ優しい共犯」では「日本映画には珍しいセンスの良さが光る」とか「次回作への期待が大きい監督」と書いた近浦啓監督です。
この映画でも同じくうまさは光りますが、全体としては主題がはっ>>続きを読む
この映画を見つけてきた人が偉い!
1969年のイタリア映画です。なぜ今劇場初公開?と思い、公式サイトを見ますと、配給のノリノリ感がよくわかります。顎が外れますよ(笑)。
それによれば「イタリア製ウ>>続きを読む
イギリスの労働者階級の父娘の話で、ふたりの雰囲気はいいのですが、それぞれのエピソードへのツッコミが浅く、中途半端でもやもやした感じが残ります。
大切な母親との動画が入ったスマホのことを忘れ去ってはい>>続きを読む
ユアン・マクレガーさんと娘のクララ・マクレガーさんの共演がかえってマイナスだったかも。
長年会っていない父娘、薬物依存症の娘、そうしたぎこちなさや緊張感がほとんど感じられません。
父娘の抱える葛藤>>続きを読む
奈緒さんは「君は永遠にそいつらより若い」を見てからはかなり注目している俳優さんですので主演映画ということで早速見てきました。
で、ググっていましたら、奈緒さんのインティマシー・コーディネーターを入れ>>続きを読む
もういいかなと思っていたホン・サンス監督ですがまた見てしまいました(笑)。
ますます男の甘え度が増しています。批評家の評価が高いのはそれだけ男の批評家が多いということでしょう。
今回はまた奇妙な構>>続きを読む
こういう映画を撮れるアメリカということがまたすごいと思える映画です。
セックスネタ オンパレードのレズビアン・バディ・ロードムービーといった映画です。
ですので、内容にどうこういう映画ではなく、こ>>続きを読む
タイ映画ってもともとレベルの高いものが多いのですが、この映画の製作会社GDH559は、過去に見た「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」や「ハッピー・オールド・イヤー」もそうですが、この映画もきっちりま>>続きを読む
私にはポールが愛すべき人物に見えないですね。クリスマス休暇なのに生徒を叩き起こして雪の中を走らせるのも信念なき意地悪ですし、やたら古典を引用するのも知をひけらかしているように見えますし、どちらかと言い>>続きを読む
「よだかの片想い」で松井玲奈さんの印象が良かったので見てみました。
やはりうまいですね。心の動きを細かく演じようとしています。
がしかし、シナリオにそれを生かす力がありません。表層だけを動き回って>>続きを読む
「ナチスの妻たちを次々に誘惑」なんて売り方をするもんですから下世話な映画に見られてしまいますが、そういう映画ではありません。
いや、そうかも知れませんが、ユダヤ人男性フィリップの行為は絶望の果てに人>>続きを読む
よく練られたシナリオで、伏線という意味合いではありませんが、いろいろの要素が最後にはすべて回収されていく映画です。
悪役担当のシャもアキオ・チェンさんの好演もあって人物に一面的ではない深さがあります>>続きを読む
システム・クラッシャーって、やけに突き放したタイトルですが、内容も大人の身勝手目線でやさしくないです。
そもそも単純ドラマとして消費するだけの題材ではないです。
まったくもってラストカットがいただ>>続きを読む
毎回、なぜ黒沢清監督はフランスでの評価が高いのかを知りたくて見に行くんですが今回もわかりませんでした。1998年の黒沢清監督本人の映画のセルフリメイクだそうです。
柴咲コウさん無茶苦茶力入っていまし>>続きを読む
2時間20分、特にこれといった何かが起きるわけではありませんが最後まで集中が途切れず見られます。
新垣結衣さんと早瀬憩さんの俳優力と瀬田なつき監督の演出力でしょう。特に慎生に新垣結衣さん以外の顔が浮>>続きを読む
俳優としての杏さんを初めて見ました。力強い演技をする俳優さんです。
それはよかったのですが、映画全体としてはエンディングにいたるまでのほぼ90%が冗長です。肝心なことを説明台詞で済ましているメリハリ>>続きを読む
どうしようもなく雑な映画です。
映画冒頭に事実をもとにしているとスーパーが入っていましたが、そうだとするならもう少し真剣に事実に向き合って映画を撮るべきじゃないでしょうか。
物語の雑さからは不幸物>>続きを読む
ナンセンスさ、不可解さがとても面白いです。映画のつくりはうまいです。
オランダのマルク・ファン・ヴァーメルダム監督の2021年の映画なんですが2013年に「ボーグマン」という映画がカンヌのコンペに選>>続きを読む
わたくしどもは〇〇ですっていう映画ですが、ワンテーマ、ワンプロット、ワンシチュエーションで最初から最後まで変化なく100分続きます。
そのこと自体にはやり切る覚悟は感じられますが、まあ映画はそれでで>>続きを読む
グレタ・ガーウィグ監督ですので興味はあったんですが、なんとなく見そびれてしまいDVD視聴になりました。それにしても大胆な映画を撮ったものですね。フェミニズム的にはどっちからも批判されそうな映画です。>>続きを読む
山下敦弘監督、ホラーに挑戦! みたいな映画でした。
その意思があったかどうかは分かりませんが、結局ホラーパターンをなぞるしかなく、心理劇にしたほうがよかったんじゃないかと思います。
74分で良かっ>>続きを読む
前作「レ・ミゼラブル」では「これだけのリアリティを持ちながら、これだけのダイナミズムが感じられる映画を久しぶりに見た」と書いたんですが、今作はかなりドラマくさい映画になりました。
それぞれの人物像が>>続きを読む
予告編のインパクトで期待は高かったのですが、これはダメですね。感じさせるだけの情感もなく、考えさせるだけのわかりやすさもないです。
アウシュビッツの隣の牧歌的な空間というものを見ていてもアウシュビッ>>続きを読む
2001年のアメリカ同時多発テロ後にグアンタナモ収容所に強制収容された息子を助け出そうと奮闘する母親を描いた映画です。
この映画を見るのなら「モーリタニアン 黒塗りの記録」や「グアンタナモ、僕たちが>>続きを読む
サスペンスものとしてみればうまくできているとは思いますが、それ以上のものはなくあまり良い印象はありません。
冒頭の煽りに煽った音楽に気をそがれますし、子どもたちが疑われる盗難事件もなんとも作りものく>>続きを読む
原作の散漫さを引きずってはいますが、それでもよくまとまっていると思います。
原作を読むなりして全体像を知って見ないと集中してみることは難しいでしょう。
一番の問題は佳代と圭介の関係の全体へのおさま>>続きを読む
良くも悪くも石原さとみさんのハイテンション演技を見る映画です。
事件そのものを追う映画ではありませんので主演俳優に2時間持たせるだけの力量が求められる映画です。
吉田恵輔監督がどう考えているかは、>>続きを読む
ミヒャエル・ハネケやラース・フォン・トリアーを意識しすぎて唐突なエンディングになっちゃいましたね。
余計なことですがデンマークの自滅型にすればよかったのにと思います。
ところで、監督はイタリアは天>>続きを読む
目を合わせると相手に憎悪が生まれるという着目点は面白いのですが、映画としてやっていることはゾンビ映画そのもので、それ以上のものはありません。
と思ったのですが、ひょっとしてこれは悲運な中年男の逃避行>>続きを読む
「君が君で君だ」の松居大悟監督、「衝動」を見て記憶している見上愛さん、そして今や名前をみたら見ようと思う(笑)前田敦子さん、興味深い名前が3つ揃いましたので見てみましたら、まさしくマンガでした。
で>>続きを読む