ausnichtsさんの映画レビュー・感想・評価

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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

3.0

バニーの人物像をその細部の描写の積み重ねで描いているところなどとてもうまいと思います。ただ、それがバニーに偏りすぎています。もちろんバニーの映画ですのでそれはそれでいいのですが、もう少しトーニャなどの>>続きを読む

サハラのカフェのマリカ(2019年製作の映画)

3.0

ハッセン・フェルハーニ監督は欧米の大学で映画を学んだという経歴があるわけではなく、地元(アルジェ)のレンタルショップで映画を知り、タルコフスキー、アントニオーニ、キアロスタミ、カサヴェテスを見ていたと>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

永野芽郁、奈緒、窪田正孝出演、タナダユキ監督、向井康介脚本をみて、特に内容も気にせず見にいったのですが、タイトルもそうですが、期待させすぎです。

今では漫画が原作という映画も多く、別に映画になれば何
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

3.0

ギヨーム・ブラック監督がフランス国立高等演劇学校(CNSAD)の学生たちと撮った映画、前前作の「7月の物語」もそうでしたし、この2つの作品の間の「宝島」がドキュメンタリーですので、ブラック監督には俳優>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

一見キリスト教的価値観の映画かともみえますが、それほど深くはないでしょう。羊人間という発想がスタートでそれに子羊→イエス→マリアと物語をふくらませたのだと思います。

物語はシンプルです。ラストをみれ
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

こんな映画はセリーヌ・シアマ監督じゃなきゃ撮れないでしょう。想像力の賜物です。8歳の子どもが8歳の母親に会う物語をタイムトラベルでもなくファンタジー(なんだけど)でもなくこれだけ現実的に撮れる監督は他>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.0

荻上直子監督の映画には悪意があったり裏表のあるような人物は出てきませんので楽に見られます。

その点ではいい人ファンタジーですし、なかなか現実には存在しない隣人ファンタジーですし、記憶にもない父親に自
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3つの鍵(2021年製作の映画)

3.0

3つの物語は実際には絡まない物語なのに、冒頭の事故や細かく切り刻んだ編集で関連があるように進めているのがかえって散漫になる原因でしょう。

それぞれ単独で成り立っている物語なのになぜこうした手法を取っ
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

4.0

松井玲奈さんがアイコを演じるというよりも、松井玲奈本人が生きているような映画です。

映画らしい映画、言葉で語ろうとしたくなるのではなく、よかったねと感じあえる映画です。

安川有果監督の長編2作目で
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.0

タランティーノ風ヤクザものというのは明らかなんですが、それはいいとしても、ごった煮生煮え感がダメで突き抜けないんですね。

こういっちゃなんですが、大森立嗣監督も高田亮脚本もこういう洒落たものが要求さ
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百花(2022年製作の映画)

3.0

冒頭からの、認知症の映像表現かと思われる映像や暗さを意図したシーンや単焦点の映像がかえって見るものの集中を阻害します。

ワンシーンワンカットも逆に俳優の間合いが悪くなり緊張感を失しています。

百合
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.0

よくよく考えればかなりドラマチックな話なのに、感情的なシーンがなく、俳優たちの感情表現も少なく、それが意図したことであるにしてもとても奇妙な映画です。

孤独云々や相手をみないといったことが意図されて
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.0

フランスの絶対王政時代がフランス革命によって終わりを告げようとしていた頃、料理の世界も大きく変わろうとしていたという話(本当は)。

公爵の料理人がヌーベルキュイジーヌを試みるも公爵の不興を買いクビに
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.0

この穴を抜ければ12時間進み3日若返る、なんてなかなか思いつかないことですが、さて、映画はそれに答えてくれるのでしょうか?(笑)。

皮肉、教訓ととらえるとあまりにも古臭くダサいですので、やはりナンセ
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

2.0

もう少しなんとかならないでしょうかという映画です。

この手の映画をまるでホームドラマのように撮ってどうするの?と思います。

この映画も児童虐待をドラマのネタにしようとしています。言葉を利用している
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.0

劇場の予約ページをちらちらと見ていましたら割と早くうまっていきますので気になってプチッとしました。

なるほど、鉄板ものでした。

シンプルにまとめられて楽に見られる映画でした。ノスタルジックな映画は
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Zolaゾラ(2021年製作の映画)

4.0

ジャニクサ・ブラヴォー監督のセンスの良さと映画のつくりのうまさを感じます。

ゾラのテイラー・ページさん、ステファニのライリー・キーオさんもかなりいいです。

現実にはかなりやばい話をテンポよくコメデ
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.0

マチュー・アマルリック監督自身が「彼女に実際には何が起きたのか、この映画見る前の方々には明らかにはなさらないでください」と語っていると宣伝されていますが、知ってから見たほうが映画がよくわかると思います>>続きを読む

あなたと過ごした日に(2020年製作の映画)

3.0

コロンビアの作家エクトル・アバド・ファシオリンセさんの父親の思い出を綴った(と思う)『El olvido que seremos』を原作とし、フェルナンド・トルエバ監督が映画化したものです。

父親の
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灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

3.0

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画は「プリズナーズ」「ブレードランナー2049」「DUNE/デューン 砂の惑星」の3作どれも評価が低く、ハリウッドへの出世作と言われる、見ていなかったこの「灼熱の魂」を見て>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.0

「血」で始まり「血」で終わる映画です。生理がなければ人類は存在していないのになぜタブーなの?ということでしょう。

ブリジットとジェイスとの会話はそうしたタブーを次々に破っていきます。そこにはほとんど
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ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

2.0

社会問題をドラマのネタにしてはダメです。

まるで社会問題オンパレードのようにそれらを並べ立てても社会派映画にはなりません。個々人、あるいは個々の問題の背景を意識せずにその表層だけを語っています。それ
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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.0

これ、配給が売ろうとしているような恋愛ものじゃないですからね(笑)。

男が女を信じられなく勝手に自己崩壊していく話です。そして7年後、男はある事実を知らされ、女を懐かしんでやっと自尊心を取り戻すとい
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きっと地上には満天の星(2020年製作の映画)

3.0

短編でギュッとコンパクトにまとめたほうがいい映画です。映像が単調ですので90分にしたのは逆に間延びしてもったいないです。

内容は、広い意味でのネグレクトの保護者(なぜがこの手の映画は母親になってしま
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.0

バズ・プーンピリヤ監督の映画は、「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」もそうですが、ロケーションをのぞいてあまりタイという文化の独自性を感じるところはなくどちらといいますとハリウッドスタイルです。>>続きを読む

魂のまなざし(2020年製作の映画)

4.0

フィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベックを演じたラウラ・ビルンさんの演技につきます。

2015年に開催された展覧会「ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし」からとられたタイトルのようですが、映画
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C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

3.0

現代的な意味においては自らのセクシュアリティに苦悩する青年の物語であり、その苦悩が家父長制やホモフォビアに固執する父親と宗教にハマる母親によってもたらされているという映画です。

ただ、コメディとも言
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.0

映画がしらーとした空気で終わっていたのはよかったかも。

冷静に考えれば拍手喝采で終われないということが逆説的に出ていたんでしょう。

受刑者たちが矯正プログラムで変わっていく姿を描いているわけではな
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母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)

3.0

「母へ捧げる僕たちのアリア」の邦題から受ける印象ほどの感傷さはなく好感は持てます。ただ逆に軸が絞りきれずやや散漫なところがあります。

「母」も想像していたほど重要ではなく、「アリア」も軸とはならずと
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ヘィ!ティーチャーズ!(2020年製作の映画)

2.0

2020年製作のロシアのドキュメンタリーです。

新米教師がモスクワから地方都市に赴任したものの生徒たちと共通基盤がつくれず、わずか1年で、ひとりは退職、ひとりは解雇されるという話です。

あまりにも
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アウシュヴィッツのチャンピオン(2020年製作の映画)

3.0

実在したポーランド人ボクサー、タデウシュ・ピトロシュコスキ、愛称テディがアウシュヴィッツに収容された3年間を描いた映画です。

これまで見てきた絶滅収容所の映画とはちょっと違った印象です。大量虐殺のシ
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

3.0

物語自体はわかりにくくはないのですが、カメラワークや音声処理やモンタージュが特異でとてもつかみにくい映画です。

終盤になるまであまり出番のないタイトルにもなっているマルケータ・ラザロヴァー本人ですが
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.0

レストランオープン時のトラブルを延々90分間見せられても、まあどちらかと言いますとイライラします。

それが目的ならまだしも、そうとも思えず、ただ単に全編ワンカットで撮ることだけが目的なような映画です
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.0

ノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの『戦争は女の顔をしていない』に着想を得て生まれた映画とのこと、これだけの深い物語に構成できるのはすごいです。

二人の女性兵士の戦後が語
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逆光(2021年製作の映画)

3.0

「ワンダーウォール 劇場版」にいい印象が残っていたので見た映画ですが、その印象のよさは脚本の渡辺あやさんのものだったようです。

シーン構成のうまさと少ない台詞でその人物を浮かび上がらせる技術はすごい
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破戒(2022年製作の映画)

3.0

かなり軽いなあと感じ、市川崑版を見てみました。

島崎藤村の『破戒』は部落差別を描いていますが、基本的テーマは、正しいことを為すべきという近代自我、つまり教師たる身が自らを偽っているのではないか、また
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