ausnichtsさんの映画レビュー・感想・評価

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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.0

女性ふたりの関係がひとりの男性によって変化していくという割とありふれたドラマですが、男性との関係を奥に追いやって女性ふたりの関係に焦点を当てているのがとてもいいです。

ミソとハウンを演じているキム・
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

法廷サスペンス劇かと思いきや、そうでもなく、夫婦間ジェンダー逆転トラブルかと思いきや、そうでもなく、結局、真実がわからない時、つまりは世の中で起きるほとんどのことは、自分が真実と思うことが真実と考える>>続きを読む

風よ あらしよ 劇場版(2023年製作の映画)

3.0

2年前にNHK BSで放映されたドラマの劇場版とのことで見るのを迷ったのですが、映画としてはともかくも、吉高由里子さんが人間の尊厳や自由を声を振り絞って伝えようとする姿には感動しました。

伝記もので
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.0

ビクトル・エリセ監督、現在83歳、31年ぶりの長編です。それもドキュメンタリー作品の「マルメロの陽光」からであり、「エル・スール」からではなんと41年です。

その間も短編はかなり撮っているらしく引退
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

アリ・アスター監督には母親畏怖、さらに言えばキリスト教的罪の意識があるようです。エディプス・コンプレックスかも知れません。

ボーが母親の権威に恐れ慄く様を3時間見せつけれられます。さすがにファンでも
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

ファンタジーではありますがいい映画でした。

この映画が描いていることは、良くも悪くも今の時代が求めていることでしょう。

「夜明けのすべて」三宅唱監督のうまさと、上白石萌音さん松村北斗さんの俳優力…
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.0

エンタメ系の韓国映画を初めて見ました。「圧倒的、没入感」の宣伝コピーに乗っちゃったわけですが、この映画で没入はちょっと無理かと思います。

サスペンスにするのであればタイトルの意味をもっと有効に使うと
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一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.0

第三章の前田敦子さんだけで映画にできれば相当なものになったような気がします。あるいは、第一章のカルーセル麻紀さんと複合的、かつ重層的に構成できればなおいい映画になったと思います。

それだけ第一章と第
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.0

マイウェン監督の映画は過去に「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」を見ており、率直なところあまりうまい監督ではないのですが、この映画は意外にも面白かったです。

ルイ15世の公妾という、言葉としても奇
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熱のあとに(2023年製作の映画)

2.0

プロデューサー等製作関係者は新人監督に本当に才能があると思うのならもっと大切にしないといけないです。こんな映画でデビューさせることに問題があります。シナリオ、演出、編集、ロケーション設定、すべてがひど>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

子ども目線の映画というのはなかなか難しいと思いますがこの映画は勇気をもって成し遂げています。

一般的にはコトが起きるには原因と結果があるわけですが、この映画はほとんどすべてのシーンで原因と結果を描か
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彼方の閃光(2022年製作の映画)

3.0

「雨にゆれる女」「パラダイス・ネクスト」と見てきている半野喜弘監督ですが、モノクロ映像へのこだわりは感じられるものの肝心の何を描きたいのかがわかりません。

東松照明?長崎と原爆?沖縄と戦争?セクシュ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

何をおいてもテンポがのろく長く、それに内容が単純で説明的で想像力が刺激されなくつまらない。

キリスト教的価値観で思考する者はすぐに神になりたがって人間をつくり、人間の本質を性だと考え、支配被支配でし
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最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

3.0

演技経験のない子どもたちをオーディションして映画を撮るという劇中映画のメイキングのようなシーンと子どもたちの日常シーンで構成した完全なドラマです。

現実とドラマの境目を曖昧に見せていますがほぼ全て何
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緑の夜(2023年製作の映画)

3.0

物語そのものにどうこう言っちゃいけない映画です(笑)。

おそらくテーマはシスターフッド、ふたりのおんなが強圧的な男や宗教といった抑圧から逃走するということでしょう。

具体的には男を殺して逃げるとい
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.0

ジェシー・アイゼンバーグ初脚本監督作品。世代間ギャップが母と息子の関係の中でとてもシンプルに描かれています。ただ、良くも悪くもアメリカ映画的ではあります。

アイゼンバーグ監督、いずれ大作を撮ることに
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ブルーバック あの海を見ていた(2022年製作の映画)

3.0

公開から少し日が経っていますが、「渇きと偽り」のロバート・コノリー監督ということが目につき見てみました。

ドラマ仕立てにしようとし過ぎていますね。原作はもっとシンプルではないかと思います。それに原作
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.0

アキ・カウリスマキ監督、引退宣言を翻してのこの「枯れ葉」、どんな思いなのでしょう?

頻繁にラジオから流れるロシアによるウクライナ侵略がそのひとつのきっかけなんだと思います。

映画は変わらずのアキ・
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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

4.0

何でも説明してくれる映画を見慣れていますと眠気を誘われてしまうかも知れません。

画は美しいですし、画作りも特徴的です。

邦題や画像から暗く重い映画かと思ってしまいますが、そうではなくファンタジーで
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ショータイム!(2022年製作の映画)

3.0

フランスの酪農家が経営に行き詰まり一念発起して農場の納屋でキャバレーを始めて大当たり(かどうかは…?)という嘘のような本当の話を映画化しました!というフランス映画。

予想通りのことが予想通りに起きて
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

2.0

6歳の子どもの性自認を描いている映画ですが、子ども目線の映画には思えないですね。大人が考える性自認を6歳の子どもに当てはめて描いているのではないかと思います。

映画のつくり自体も軸がなく散漫で、たと
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.0

一言でいいますと内輪受け映画です。

つまり、ツチヤタカユキという人物、キャラ?を知らないと何もわからないし、何も面白くない映画ということです。ただただ、エキセントリックに「人間関係不得意」を2時間描
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ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)

3.0

エマ・ベッカルさんという小説家が新作のために2年間娼婦として働きその体験を書いたという『La Maison』の映画化です。

映画としては、エロさはなく、性の商品化という点がよくわかることは救いですが
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.0

「ファースト・カウ」ではケリー・ライカート監督の高い評価が実感できず最新作で再挑戦。こちらのほうがライカート監督の考えていることがよくわかります。

基本、リアリズムで、そこにあるものをそのまま提示す
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.0

1972年に起きた「ウルグアイ空軍機571便遭難事故」の映画化です。雪のアンデス山脈に墜落後、乗員乗客45名のうち16名が72日間のサバイバル後生還したという事実に基づく映画です。

50年後の今、割
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

ヴィム・ヴェンダース監督は、この映画をドイツ人監督が撮ったと思いますかと言っていますが、この映画を撮れる日本人監督はもういないかも知れません。

ひとつは監督が見ている日本はもうないということと、もう
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.0

ケリー・ライカート監督、かなり評価の高い監督のようですが、多分初めて見ます。

率直なところ、スタンダードサイズの選択も、画の暗さも、どういう意図なのかよくわかりません。集中力が続きません。

ただ、
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アダミアニ 祈りの谷(2021年製作の映画)

3.0

ジョージアの映画はそれなりに注目して見ていますので、期待を持って見たのですが、紹介以上のものはない映画かと思います。

ジョージアのパンキシ渓谷で暮らすキストと呼ばれるチェチェン系ジョージア人の暮らし
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ティル(2022年製作の映画)

3.0

アメリカで100年以上成立が阻まれてきた反リンチ法が2022年に成立、その法律に名前が冠された14歳の黒人少年エメット・ティルの殺害事件を描いた映画です。

人種差別が描かれますので胸糞悪くなる映画で
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.0

トラン・アン・ユン監督、7年ぶりの映画は19世紀末の美食家の美食映画です。

確かに冒頭から30分か40分にも及ぶ美食のシークエンスは美しく見応えもありますが、それを見ればもうこの映画を見たに等しいと
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.0

私の映画レビューサイトではおすすめ映画に入れていますが、決して楽しい映画ではありませんし、人によっては内容以前に見ることそのものに苦痛を感じるかもしれません。また、配信やDVDで見るのはやめたほうがい>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.0

レナード・バーンスタインの音楽的ではない、私生活の伝記映画です。

ただ1ヶ所、1973年にイギリスのイーリー大聖堂でロンドン交響楽団を指揮して演奏したマーラーの「復活」の一部がほぼ完コピされており、
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市子(2023年製作の映画)

2.0

最近の邦画のパターンで、物語をつくることにしか興味がいっていない、つくり手のあざとさだけが目立つ映画です。

○〇〇状態の市子がたどる人生を描こうとしているのですが、ありきたりとも思える事件をモザイク
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父は憶えている(2022年製作の映画)

3.0

キルギスのアクタン・アリム・クバト監督です。

過去の作品「明りを灯す人」「馬を放つ」を見てきた感想としては、変わりゆくキルギス、荒廃するキルギスを憂慮する監督の思いを感じます。

監督自身、この映画
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MY (K)NIGHT マイ・ナイト(2023年製作の映画)

3.0

中川龍太郎監督ということで内容も知らずに公開数日前にポチッとしておいて、いざ見てみたらびっくり!EXILEからのオファーでしょうか。

このベタな話を苦肉の策なのか、ウォン・カーウァイ風映像で遊んでい
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リアリティ(2023年製作の映画)

3.0

よくできた再現ドラマって感じです。

この映画の前に同じ題材同じ手法の舞台劇を作っているティナ・サッターさんの初映画監督作品ということです。なにせFBIの尋問から逮捕の瞬間ですからそこそこ緊迫感はあり
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