筒井康隆さんの小説を中途半端に映像化しても面白くならないことはもうわかっているはずなのにと思います。
一人暮らしの高齢の元大学教授が老いからくる妄想の果てに死んでいくという話をモノクロでシリアスにや>>続きを読む
終盤のノラとアーサーのシーンやバーでの3人のシーンは面白いのですがその他の画はカラオケの背景映像のような映画でした。
ノラとヘソンのラブストーリーを軸に描いてはいますが、ラブストーリーとというよりも>>続きを読む
最後まで興味深く見られますが、終わって何がポイントであったかはっきりせずぼんやりした映画です。
ミステリーにもなりそうな題材ですがその意図はなさそうで人物描写にこだわってつくられています。ただ、それ>>続きを読む
「エマニエル夫人」のリメイクというわけではなく原作『エマニエル』を現代に置き換えた再映画化です。
女性の性愛のフェミニズム的転回を狙ったんだと思いますが、その前に映画的展開がお粗末です。まずはセック>>続きを読む
物語の設定や簡単な解説文を読めばおおよそ想像がつく話で、実際見てみればその通りですが、それでもそれなりに見られます。
80年の時を超えているなんてことを無視するかのようなあっけらかんとしたつくりが逆>>続きを読む
見ている映画だと思っていましたが「アメリカ、家族のいる風景」と勘違いしていたようです。
40年前なら男のロマンティシズムで称賛されたのでしょうが、2025年の今から見ればトラヴィスの心理状態はDV心>>続きを読む
30数年ぶりに見た「バグダッド・カフェ」、やはり主題曲「Calling You」がなければこんなに印象に残っていなかっただろうというのは間違っていなかったと思います。
ただ、時代、あるいは自分の年齢>>続きを読む
この映画を見て人類にホロコーストを我がことと思えるほどの想像力があるとするならばウクライナもガザも、その他多くの非道な虐殺行為は起きはしない。
「占領都市」
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「神は冗談」でしたという映画です。
神もカルトもほとんど関係のない単なる暴力ギャング集団に誘拐された娘を探し出す話でした。
原作を読んでいませんのでわかりませんが、本当は違う話じゃないかと思います>>続きを読む
40年前の映画なのに古さを感じません。
この映画は女性が男性の欲望の対象としてモノ化され、そうした搾取構造が女性に内在化して、あたかも女性が主体的に選んでいるかのような逆転が起こり得ることを示してい>>続きを読む
宮沢賢治の映画でもなく、銀河鉄道の父の映画でもなく、家族映画でもなく、父と息子の共依存にも思える映画でした。賢治がエキセントリック過ぎてつらい。
「銀河鉄道の父」
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またかというようなありきたりな話だろうと軽い気持ちで見てみたら、これが意外にいい映画でした。
実話ベースということですので元ネタのWIREDの記事を読んでみますと、事実をできるだけ守り、かつ単に教育>>続きを読む
よくこれだけの映像が撮れたものだと思います。説明ナレーションなしでうまく構成されていますし編集も効果的です。
これだけの才能があるのならNHK的切り口ではないもっと鋭い映画が撮れると思いますけどね。>>続きを読む
アメリカ大統領選や兵庫県知事選に感じる絶望感をちょっとだけ癒やしてくれるかもしれません。
でも黄色に幸せがあると考えるのも単にノスタルジーでしかありません。
世界一幸せな国の寓話的幸せファンタジー>>続きを読む
前作の「静かなふたり」では「シュールなフランス映画」と書いたエリーズ・ジラール監督、この「不思議の国のシドニ」を見ますと、あれはシュールではなく奇妙なだけだったかもしれません(笑)。
すべてエキスト>>続きを読む
キメットの妹役の一人を除いてみな非職業俳優らしく、それなのになのか、だからなのかはわかりませんが、演技感のない存在感が素晴らしいです。
ただ、映画は面白くはありません。大きなテーマに向かって積み重ね>>続きを読む
佐藤健さん目当てと自分の忍耐力を試すために見てみました(笑)。
もう少し面白いんじゃないかと多少の期待を持って見に行ったのですが、面白みという点ではありきたり過ぎて、大人の鑑賞にはちょっと無理ですね>>続きを読む
インド ムンバイの少年がバレエダンサーを目指すドキュメンタリーです。
マニーシュ・チャウハンさん、多分、現在26歳くらいだと思います。18歳から24歳くらいまでを描いているわけですが、映画は当初から>>続きを読む
この映画は一体何を伝えたいのでしょう。エンターテインメントではありませんし、ましてやドキュメンタリーですので伝えたいものがなければ映画として成り立ちません。
映画の視点もよくありません。意図的に「血>>続きを読む
映画は面白くありません。しかしながら、理解できない相手は必ず洗脳されているように見えます。これ定説です。
conscious eating、早い話食べたと思えば満足感は得られる、人の意識は意識で変え>>続きを読む
車上生活の父娘が黒海沿岸のロシアコーカサス地方から白海まで3,300kmを旅するロードムービー。ただ10数年間この状態と言っているのでこの旅で完結するわけではない。
という映画で面白いところもありま>>続きを読む
日本的価値観でみますと高齢者の恋愛のように見えますがそういう映画ではなさそうです。ラストシーンのクローディーヌの叫び(唸り?)声が象徴的で、女性がゆえの呪いの叫びのように聞こえます。
ジャンヌ・バリ>>続きを読む
実在するアウトローズMCをモデルとした1965年から1975年あたりまでのモーターサイクルクラブの盛衰物語です。
基本、男臭っさい話ですが、メンバーの妻キャシーへのインタビューを軸に描くことで男臭さ>>続きを読む
ツッコミどころが多すぎるということもありますが、ダイジェスト版のように散漫でもったいないです。
いろんなことが盛り込まれていますがそれがひとつの大きな流れになっていないのが大きな問題、サスペンスか社>>続きを読む
2016年に見たアシフ・カパディア監督の「AMY エイミー」というドキュメンタリーで身近に感じるようになったエイミー・ワインハウスさんの(伝記)映画です。
ただ、伝記映画と言うよりもエイミー視点でエ>>続きを読む
ふたりで暴力の連鎖、DVの連鎖を終わらせるのかと思って見ていましたら、なんと!最後は、元カレとふたりで今カレとの関係を終わらせるということでした。
続編は『ふたりから始まる IT STARTS WI>>続きを読む
セザール賞12部門ノミネートながら、Best Visual Effects、Best Costume Design、Best Original Music、Best Sound、Best Cinema>>続きを読む
本木雅弘さんと小泉今日子さんの共演ということで見たのですが、驚くほど昭和の映画でした。違う世界に迷い込んだような感覚が感じられます。
特にびっくりしたのは冒頭からしばらく続く大仰なシーンの連続と、中>>続きを読む
グレッグ・アラキ監督は現在64歳の日系三世の監督で、インディ系ではかなり著名とのことです。映画はクィアといいますか、愛とセックスと妄想のカオスという感じで、色彩感覚はポップ、音楽も当時の最先端、アート>>続きを読む
過去に見た映画の残像を頼りに撮っているような映画です。それも悪くはないと思いますが、それを再構築する物語は自分自身で生み出さないと映画にはならないです。
俳優たちもどう演じていいのかわからなかったん>>続きを読む
基本的には原作の持っているテーマをすべて取り入れています。石井監督のまじめさの現れだと思いますが、それだけに原作同様入れ込みすぎて散漫に感じます。
この原作の主要なテーマは自由死やAiではなく、朔也>>続きを読む
キャスティングに無理があるんですから演出でフォローしないとダメでしょ。
主演はヴァレリア・ブルーニ・テデスキさんとルイ・ガレルさんの娘オウミ・ブルーニ・ガレルさんです。親の七光ではないとは思いますが>>続きを読む
設定を姫路から鳥取としているだけで、ロードムービーじゃないです。別にルート29じゃなくてもいいように感じます。
出会う人たちもエキセントリックな人ばかりで、そうした人たちとの出会いが断片的につなげら>>続きを読む
見るべき映画がないときは、わざわざ劇場に足を運ぶこともないだろうとスルーした映画をDVDで見ます。
有村架純さんは芯のしっかりした裏を感じさせない俳優さんですね。
聖女ちひろさんの映画です。成人男>>続きを読む
ジョージアに今もあるロープウェイを使ったファンタスティックで都会人にはノスタルジックな映画です。30分に一度だけすれ違うというドラマ性をニノとイヴァの恋愛にうまく生かしています。
ただ、台詞なしの違>>続きを読む
いやあ、お見事!と言うしかないシナリオでした。
黒木華さんを見ようと思って行ったのですが、映画の構成にびっくりしました。登場人物すべてが、その人物も知らないところで他の人物とつながり、最後の最後、お>>続きを読む