ausnichtsさんの映画レビュー・感想・評価

ausnichts

ausnichts

  • List view
  • Grid view

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.0

女たちよ、失敗を恐れるな。自由に生きよ、やり直せばいいのだ。

という映画です。

原作者のキャトリン・モランさんを知りましたので、早速その著書を読もうと思います。

俳優は、「ブックスマート 卒業前
>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.0

「ひかりのたび」を見て印象的に記憶している志田紗良さんを見に行った映画ですが、んー、なんと言うべきか、映画自体に問題があるのではないかと思います。

いろんなことがちぐはぐに感じられます。俳優皆しっく
>>続きを読む

草の響き(2021年製作の映画)

3.0

原作の『草の響き』をベースにして佐藤泰志本人を描こうとしたような映画です。

原作は「彼」という表記を使いながらも、走ることで「生」の実感を感じていくことや走りながら見るもの聞くものが語られていく一人
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

2.0

「デューン」は呪われているとしか言いようがありません。

ホドロフスキー案の頓挫、デイヴィッド・リンチ版の失敗、そしてこのドゥニ・ヴィルヌーヴ版の出来を考えれば、そういう気持ちにもなります。

多分、
>>続きを読む

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.0

監督は「汚れたダイヤモンド」のフランスのアルチュール・アラリ監督です。

フランス人に小野田寛郎さんはどう見えるんだろう?と興味も期待も大だったのですが、それに対する答えが感じられる映画ではありません
>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.0

14世紀の騎士の決闘物語をなぜいま映画に? と思いましたら、現代にも通ずるレイプ事件が決闘の原因だからでした。

その事件を被害者の妻、騎士の夫、そして同じく騎士の加害者、三人の視点で描いているという
>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.0

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は「エスニック・クレンジング」という、まさしく民族を消し去ることをイメージさせる言葉が一般に流通するきっかけとなった戦争です。

その言葉の誕生にはボスニア政府と契約してい
>>続きを読む

スターダスト(2020年製作の映画)

3.0

デヴィッド・ボウイの遺族なのか管理人なのかはわかりませんが、音楽使用の許可が下りなかったのになお映画にしようというのは挑戦的で好感は持ちますが、もう少し視点を変えてなんとかならなかったのかとは思います>>続きを読む

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.0

アレクサンダー・ナナウ監督、ドキュメンタリーなのにドラマのような映画を撮ります。

前作「トトとふたりの姉」ではロマ・コミュニティの子どもたちが、その前で平気で腕に注射する大人たちの中で育っていく姿を
>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.0

せっかくの佐藤健さんと阿部寛さんの共演なのに俳優力が生かされていません。

物語の構成上、利根(佐藤健)は一貫して殺人事件の容疑者の振る舞いしかできずに窮屈そうですし、笘篠(阿部寛)は刑事であるのに刑
>>続きを読む

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

4.0

こういう映画はアメリカじゃないと作れない感じがします。社会規範への抵抗物語とラブストーリーを結びつけて、暗くならずにパンクに描いています。

今の時代ですので犯罪性はかなり抑えられてラブコメ要素が強い
>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.0

ドミニク・クック監督の第二作です。第一作であり前作の「追想」のチェジルビーチでの男女の別れのシーンが強く印象に残っている監督です。

映画は2作目ですが、舞台演出家としてのキャリアは長い方です。

>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

2.0

ああ、自分は娘とつながっていたんだと自分で自分を許していい人物ではありませんね。

なぜこういうオチをつけたのかわかりませんが、本人は気づいていないにしても、少なくとも自分のせいでふたりの命が奪われて
>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

原作を読んでいたので目に止まり見た映画です。

見逃さずよかったです。とても映画らしい映画でした。

吉野竜平監督の脚本も含めた構成力、主演の佐久間由衣さん、助演になるのでしょうか、奈緒さんふたりの俳
>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

2.0

一見、社会性のある物語であり、映画であるかのようにみえますが、やっていることは、信じていたこと、また事実であったと思っていたことが嘘でしたと言っているだけです。

映画が描くべきはそうした作られた物語
>>続きを読む

スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

3.0

#MeTooなどで映画界(だけではないけど)のセクシャルハラスメントが問題とされ、映画監督の未成年者への(過去の)性的虐待が明らかにされている今、16歳女子と35歳の男の非対称カップルの映画は大丈夫な>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.0

高畑充希さんと柳家喬太郎さんの掛け合いは面白く、高畑充希さんと大久保佳代子さんのおしゃべりは心が和みます。

この映画はこれにつきます。

シナリオの構成はうまくできています。地方の映画館の再興だけで
>>続きを読む

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.0

音楽の使い方ややたらアップの多いカメラワークにちょっとした違和感を感じながら見ていたのですが、ふと、これはサイレント映画を意識した演出ではないかと思い調べてみましたら、ソニア・リザ・ケンターマン監督が>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.0

今年のアカデミー賞国際映画賞を受賞している映画ですが、この映画の何がアメリカ的価値観を刺激するのかよくわかりません。ディカプリオさんがリメイクを計画中とかの情報もあります。

中年となった男たちが酒で
>>続きを読む

くじらびと(2021年製作の映画)

3.0

銛一本で手漕ぎ船から巨大な鯨に向かって飛び込む姿を予告編で見て驚き、早速見に行きました。

ドローンを使った空撮も美しいです。

そして、海が真っ赤に染まる画は残酷です。

石川梵監督と石川直樹氏の対
>>続きを読む

沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

3.0

パントマイムと言えばすぐに名前が浮かぶマルセル・マルソーさんの若き頃のレジスタンス活動を描いた映画です。

第二次世界大戦中のフランスがナチス・ドイツに占領されている時代、マルセル・マルソーはいとこの
>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

「鳩の撃退法」というタイトルに興味を持ち見てみましたら、序盤は、おお!面白そうじゃんとなり、中盤はふにゅ、ふにゅと(?)と中だるみし、終盤はむにゅ、むにゅと尻すぼみしてしまいました。

劇映画を見に行
>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.0

暴力だけの映画はつまらないです。

これはヤクザ映画ではなくサイコパス映画です。もうすでにヤクザ映画が成り立たないということでしょう。

それにしても物語が薄っぺらいです。ヤクザ組織の描き方にしても、
>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.0

フランソワ・オゾン監督の映画はとにかく美しいです。

映像もそうですが、人物やその人間関係の描き方がフラットですし、またそのことを特に強く主張しようとしません。

この映画のアレックスとダヴィドの物語
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

濱口竜介監督らしいうまさはあるとは思いますが、あまりにも原作にないプロットや人物造形を持ち込みすぎて、一体何がテーマなのかわからない結果になっています。

映画の特徴のひとつに直感的に伝わるということ
>>続きを読む

ひとくず(2019年製作の映画)

1.0

児童虐待を人情噺で有耶無耶にしてしまうのはどうかと思います。

ましてや児童虐待を母親の愛情不足であるかのように、また虐待は暴力的な男のものであるかのように描いているのはよくありません。

昭和の人情
>>続きを読む

すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.0

映画のつくりとしてはうまくできていると思いますが、焦点定まらずという感じがします。

サイコスリラーが狙いがどうかもわかりませんが、そうだとしてサイコでもなく、スリラーとしても煮えきらず、ふたりの女性
>>続きを読む

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

4.0

台詞も少なく演出も抑制的です。ふたりの俳優のアップが非常に多く、その存在感で物語を語っていきます。

という映画ですので、説明を待っていても映画はなにも教えてくれません。

アブラは(男)社会を憎んで
>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.0

気にはなっていた映画ですが見逃していますのでDVD鑑賞です。

映画はやっぱり劇場で。モニター画面じゃ映画の半分も伝わってきません。

その上ですが、青春ノスタルジーものとしては、起きたことを淡々と並
>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.0

始まってしばらくは学生の卒業制作かと引き気味になりますが、金子大地さんが登場しますとやや雰囲気も変わり、さらに彼が未来人とわかりますとどうやってまとめるんだ?と期待も膨らみ、クライマックスにいたれば、>>続きを読む

名もなき歌(2019年製作の映画)

3.0

1988年くらいのペルーが舞台の映画です。

当時ペルーはハイパーインフレで経済は破綻しており、政情もセンデロ・ルミノソに国土の1/3を制圧されているような状態です。

そうした混乱した社会やその緊迫
>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.0

ラテン系のヒップホップが好きでなければ、あるいは一晩中踊っていられる体力(笑)がなければ、見終えた後は疲れるだけかもしれません。

ほぼ全編音楽です。その音楽にメリハリがなくほぼパターンは同じです。必
>>続きを読む

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.0

ゲームが原作とのことで見るのを迷いましたが、台湾の白色テロ下の話ということで見てみました。

ドラマとホラーがうまく噛み合っていないです。映画にするにはもっと話を深めなくてはいけなかったんじゃないでし
>>続きを読む

復讐者たち(2020年製作の映画)

3.0

Nakamという存在自体をまったく知らなかったのですが、PlanAがあるわけですから当然PlanBもあるわけで、それは実行されたそうです。

PlanAの方は無差別報復ですが、PlanBは連合軍の収容
>>続きを読む

走れロム(2019年製作の映画)

3.0

短編「16:30」をベースにした初長編ということですが、随分手法が違います。短編の方はオーソドックスなドラマなんですが、この「走れロム」は、どう表現したらいいのか、とにかくごちゃごちゃしていて何をやろ>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

3.0

ベタなボーイ・ミーツ・ガールならぬガール・ミーツ・ボーイです。ゆえに感動しますし泣けます。

泣ける理由のひとつは、映画のつくりがとてもうまいことです。ひとつひとつの手法に新鮮さはありませんが、カメラ
>>続きを読む

>|