予告編のインパクトで期待は高かったのですが、これはダメですね。感じさせるだけの情感もなく、考えさせるだけのわかりやすさもないです。
アウシュビッツの隣の牧歌的な空間というものを見ていてもアウシュビッツ絶滅収容所の実相がみえてくるわけでもなく、また、ルドルフ・ヘスやヘートヴィヒ・ヘスは無関心の犯罪者ではなく確信犯です。
ルドルフ・ヘスが階段の途中で吐いていたのは多少の罪悪感があるという意味なのか、もしそうであるのならジョナサン・グレイザー監督の考えは間違っています。人間は自らの悪行に罪悪感など感じられずに生きられる存在です。
「関心領域」感じさせるだけの情感はなく、考えさせるだけのわかりやすさもなく…
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