きつね

PERFECT DAYSのきつねのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2023(293)
2024(50)
日本人監督以上に哀愁感を引き立たせられるヴィム・ヴェンダース監督すごいな。
役所広司演じる平山の何気ない毎日をただひたすら見てるだけなのになんだこの揺さぶられる感覚は。
同じシーンでも構図を変えて見ると非常に面白い。
カセットテープで音楽聴きてぇー
年末に素晴らしい作品をありがとう。

ここからは2回目を観終えての感想。
数えたら12日(たぶん違うかも)の期間を描いていて、その中で一日として同じ日はない。
そのなかで二日の休みを観察して平山の幸福度が垣間見れた。
平山みたいに日常のなかの小さな楽しみや息抜きを見つけたい。
そして、平山の過去について劇中ではあまり触れられていないがゆえにその考察が楽しい。
自分はただ単に平山が妹との仲があまり良くなくて、父親ともケンカかなにかしたのだろうくらいに思っていた。
ところが、一緒に鑑賞した父が、平山は実は元殺人犯説を唱えていてなかなか面白かった。
確かにトイレ清掃員という仕事は、平山の妹が運転手付きのいい車に乗っていることを加味すると疑問に思う。
また、父が言うには布団を畳む所作は刑務所で身についたものではないかということだ。そして「住む世界が違う」というのもなにか引っかかる。
観た人によって違った見方ができるのが映画のすばらしいところ。
きつね

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